東京都内の中小企業の技術や素材などをテーマに、新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募るコンペ「東京ビジネスデザインアワード」(東京都主催、日本デザイン振興会運営)の2025年度の結果が2月5日、発表された。
最優秀賞の「『体験をコレクションする』サービスの開発とブランド展開」。
14回目を迎える今回は127件の提案が全国のデザイナーから寄せられ、最優秀賞には榎本清孝氏(アートディレクター)による「『体験をコレクションする』サービスの開発とブランド展開」が選出された。
優秀賞は2件で、三谷悠人氏(デザインエンジニア)と鍋田知希氏(デザイナー)の「生分解性樹脂と精密金型技術を活用した人を自然へ導くギアの提案」、平野北斗氏(ディレクター)と柳沢駿氏(プロダクトデザイナー)と明里圭修氏(アートディレクター)による「加工精度を軸とした新たな事業モデルの提案」がそれぞれ選ばれた。
優秀賞の「生分解性樹脂と精密金型技術を活用した人を自然へ導くギアの提案」。
優秀賞「加工精度を軸とした新たな事業モデルの提案」。
最優秀賞は、昭和印刷(江戸川区)のシステム開発による個別化情報の印字と、破れないフィルム圧着はがきを活かし、「体験をコレクションする」というサービスを提案したもの。
優秀賞では「環境負荷は低いものの高コストゆえに普及が進まない生分解性樹脂を用いる」というテーマに対し、日進精機(大田区)が持つ射出成形技術と金型製造技術を掛け合わせてルアーブランド「PLureA」を提案した。
もう1件の優秀賞ではサルトル(新宿区)のデジタル精密加工と手加工が行き来する独自の加工体制に着目し、加工技術そのものを事業資産として再定義する事業モデルを提案した。
その他、「テーマ賞」を受賞したのは以下のとおり(敬称略)。
・リブランディングに伴うCI(コーポレートアイデンティティ)/白木亮太(グラフィックデザイナー)/テーマ「木や紙の風合いを保ちながら不燃化させる技術」アサノ不燃(江東区)
・AI設計支援による3Dプリント身体適合型生活道具の提案/平瀬尋士、石本大歩、山岸将大(いずれもデザイナー)/テーマ「食品衛生法クリア・アレルゲンフリーの光造形3Dプリンタ用レジン」Expert Material Laboratories(新宿区)
・ワンストップ印刷製造技術を活用したプラットフォームの提案/井下悠(クリエイティブディレクター、グラフィックデザイナー)/テーマ「多様化・複雑化する紙の表現に対応するワンストップ印刷製造技術」スバルグラフィック(中野区)
・高輝度蓄光素材を応用した新領域における課題解決提案/瀧口真一(プロダクトデザイナー)/テーマ「電源不要、トップクラス性能の高輝度蓄光素材」humorous(目黒区)
・アルミ型を利用した金物に金属化粧仕上を施した提案/通山ひなの(デザイナー)/テーマ「多品種の金属表面に豊かなCMF表現をもたらす特許技術」フロント(新宿区)








