謝罪会見だけど“いい笑顔” 新社長が「火消し係」だったプルデンシャル“リベンジ会見”、質疑応答から見えた「記者対応力の差」

運営は改善、それでも残る課題

100人以上の社員・元社員による金銭不祥事が発覚したプルデンシャル生命保険の2回目の記者会見が、2月10日に実施された。1月23日に開催された初回の記者会見は、内容以前に、記者会見にふさわしくない進行役の服装や言葉遣い、質問に答える記者を限定するといった姿勢が批判を集めていた。

堂々とした自己紹介や立ち振る舞いから「新製品発表会」とも指摘されていたが、今回はその反省点を踏まえたのか、多くの点が改善されていた。新社長の得丸博充氏も、間原寛前社長と比べて質問への対応が丁寧だった。専務の篠原慎太郎氏など、ほかの登壇者の発言が荒くなりかけた場面でフォローに回る姿も見られた。一方、残された課題も多く、一部登壇者は笑顔を見せながら回答するなど不謹慎とも受け取れる振る舞いも見られた。

AdverTimes.の記事で前回会見の問題点を指摘した東北大学特任准教授で、アステリア執行役員コミュニケーション本部長を務める長沼史宏氏に、今回の会見運営について話を聞いた。

質疑応答に対応する経営陣

前回の反省で「会見運営」は大幅改善

「前回の記者会見におきましては、広報の対応のつたなさなどに、メディアの皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした」。2月10日の記者会見は、冒頭で進行役が前回会見について謝罪するところから始まった。

前回は記者クラブ加盟の記者のみの質問に答える姿勢だったが、今回はすべての質問に対応すると説明した。質問が尽きるまで会見時間を延長する姿勢も示し、実際の会見時間は3時間以上に及んだ。

長沼氏は今回の会見について「前の会見で駄目だった部分はすべて改善されていた。また、冒頭に広報担当からの謝罪もあり良かった」と評価する。会見での受け答えも得丸社長や吉田悟氏(プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン 取締役兼最高執行責任者)を筆頭に、記者の気持ちを汲み取った回答が数多く見受けられ、誠意も感じられたという。

新社長の得丸氏を中心に進んだ会見は、間原氏の会見と比べて理路整然としていたと長沼氏はみる。

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