法人加盟店の開拓など販路拡大も
ワークマンは2月9日、都内で開いた新製品発表会で「マス化製品」を軸とした新たな成長戦略を発表した。注目を集めるリカバリーウェア「MEDiHEAL(メディヒール)」を含む5つの重点製品の増産に着手する。2028年3月期には、全売上の5割をこれらの製品で占める計画だ。2026年1~8月の5製品の販売数は合計2475万点で、販売金額は520億円規模を見込む。
「XShelter(エックスシェルター)」
ワークマンは創業以来、30年以上にわたり作業用品の深掘りを続けてきたが、作業服専門店の枠内では将来的に成長の限界に達すると判断した。事業環境の変化も踏まえ、2018年以降、段階的に事業領域を拡大してきた。
まず2018年ごろにアウトドア分野へ展開し、2020年ごろから「#ワークマン女子」を展開して機能性カジュアル市場へ参入した。女性客が大半を占める店舗も出現した一方、男性客が入りにくくなる課題が生まれたため、2025年2月ごろから「Workman Colors(ワークマンカラーズ)」として、女性客・男性客・ファミリー客を対象とした業態へ順次転換している。
看板商品不在からの脱却
2月9日に都内で開いた新製品発表会
同社はこれまで、明確な看板商品を持たない状況が続いていた。専務取締役の土屋哲雄氏によれば、「ワークマンの看板商品は何か」と問われると、約100の異なる回答が返ってくる状態だったという。
一方で業界大手は、フリース、ダウン、肌着、パンツといった主力商品を明確にしている。同社は、会社イメージが分散したままでは長期的な競争で埋没しかねないとして、土屋氏は「『巨艦主義』とも呼べる戦略への転換を決断した」と説明している。

