市のPRキャラクターは「とんてき」「抹茶」「胡麻油」など地場産品、四日市市が展開するゆるくユニークなWeb動画

三重県の四日市市は、2024年10月にWeb動画「四日市ええモノ語り」を開始。2025年12月までに、このシリーズで9本の動画を市の公式YouTubeと楽天市場の特設PRサイトで公開している。

このシリーズは、首都圏における四日市市の認知と理解の促進を目的に制作したもの。同市の地場産品が自ら主人公となり、さらにはそのお店や企業の人たちも登場し、自分たちの商品の魅力をいい意味でゆるく、楽しく伝えている。

「自治体が発信する動画は、告知の類のものが多く、こういうクリエイティブ系のものは、そう多くはないので、当初は視聴した人の反応が気がかりではありました」と振り返るのは、四日市市役所のふるさと納税・シティプロモーション戦略プロデューサー日下幸一郎氏。

「今では、青い空と海を取り戻していますが、四日市はかつて公害を経験した自治体。教科書でも教訓として紹介されたため、四日市で公害を想起する人も多いかと思います。しかしながら四日市は、それだけではないのです。日本有数のかぶせ茶の特産地で評判の抹茶、江戸時代から続く大矢知手延べ麺、とんてき、胡麻油、萬古焼など、みなさんから愛される地場産品の宝庫でもあるのです」

地場産品という “ええモノ” による物語を通して、四日市という場所をプロモーションする。それにあたり、クリエイティブディレクター/アートディレクター 佐藤孝好氏とプランナー・コピーライター村橋満氏が提案したのが、四日市の「四」と「日」をデフォルメして眼に見たて、それを地場産品にあしらってオリジナル・キャラクターに仕立てることだった。

こうして生まれた四日市市プライドを背負ったキャラクターたちを主人公としながらも、商品の生みの親たちをはじめとした、関係する街の人々をなるべく巻き込み、地域密着で制作している。

登場するのは、美味しく食べられながら自ら食レポする「とんてき」、製茶会社社長が転生してしまった「抹茶」、ラップをすることで誇りを取り戻す「ひやむぎ」、料理たちにとっての “推しのアイドル” になった「胡麻油」など。地場産品を主役にしながらも、できるだけ多様な広告表現で、楽しく観られるものになるように工夫している。そして、キャラクター以外で登場するのは、地元企業やお店の人、四日市市職員やその家族など「地元の人」のみだ。

「この企画提案を受けた時に、『四日市にしかできない、商品中心でユニークなアイデア、地場産品を変えて毎年キャラクターを増やしていけば複数年で同一イメージの展開ができる!これぞ、まさしくビッグ アイデア!』と胸が高鳴ったのを覚えています」(日下氏)

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