第1弾「HAMON」は税込5万9400円
1897年創業の老舗文具メーカーゼブラが、社名を冠した最高級ボールペンブランド「THE ZEBRA」を立ち上げた。海外メーカーが主力の高級筆記具市場に、国産メーカーの技術とこだわりで切り込む考えだ。
第1弾として油性ボールペン「HAMON」を、3月4日から一部の文具取扱店で販売開始する。価格は同社のボールペンとして過去最高となる税込5万9400円で、従来の高価格帯「シャーボX」の最も高価なモデル(税込1万3200円)を大幅に上回る。同社に高級ボールペンの開発に至った背景を取材した。
「THE ZEBRA」の第1弾「HAMON」
同ブランドの構想は約3年半前からスタートした。国内で中・高価格帯のボールペンへの関心や需要が高まっていることがきっかけだ。
近年では、三菱鉛筆が高級筆記具メーカーの独「C. Josef Lamy GmbH」(LAMY社)を2024年に子会社化し、2025年1月から同社の中価格帯〜高価格帯製品を販売している。コクヨも高級筆記具の「WPシリーズ」を2023年10月に立ち上げ、現在は「KOKUYO WP(コクヨ ダブルピー)」にブランド名を改めて展開している。
一方、ゼブラの主力商品は100円〜150円帯が中心で、高価格帯市場への参入を課題としていた。
同社によると、数万円クラスの高級筆記具市場は海外メーカーの商品が多くを占めるという。そこで、国産メーカーとして長年培ってきた技術と品質を生かし、同社ならではの商品を開発するに至った。
ブランド名に社名「ZEBRA」を冠したのは、120年以上にわたって筆記具の開発と向き合ってきた同社の経験と技術を結集させるという決意の表れだ。
PRチームの鈴木由佳氏は「ブランドに社名を冠する以上、一定のプレッシャーを感じているのは事実」と話す一方、「あらゆる面で『ニッポンの最高をつくる』という強い責任感を持って進めてきた」と強調する。社名を冠することで、同社の経験や技術、ものづくりへの想いを伝えることにも期待を寄せる。
