日本グラフィックデザイン協会/JAGDAは、「第28回亀倉雄策賞」「JAGDA賞2026」を発表した。
本賞は、通巻46冊目となる年鑑『Graphic Design in Japan 2026』の掲載作品選考会を経て決まる。本年度は厳正な選考の結果、約580作品の入選作品の中から、「第28回亀倉雄策賞」1作品、「JAGDA賞2026」10作品が決定した。
「亀倉雄策賞」は、JAGDA初代会長を務め、世界のデザイン界にも影響を与え続けた故・亀倉雄策の業績をたたえ、1999年創設。毎年『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、年齢やキャリアを問わず、最も輝いている作品とその制作者に授与される。
第28回亀倉雄策賞を受賞したのは、田部井美奈氏の「光と図形と、その周辺」。2025年9月に東京・ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された個展の作品ポスター、会場構成、告知ツール、作品集の一式が受賞対象となった。
個展作品ポスター
個展会場
受賞作品は色とりどりのオブジェを組み合わせて撮影し二次元に定着したシリーズ作品を中心に、その被写体を再現したセットとともに展示空間を構成している。
審査では、「構成主義的な表現に、次元を意識した巧妙な戦略が潜み、奥行きを感じさせる」「グラフィック表現として新しく、高い完成度から来る爽快感がある」「写真表現らしさをうまく活かしている。立体の不思議さを凝縮していて惹かれた」「画像的でRGB的。展覧会場で来場者が作品と似た写真を撮れる点も含め、拡張性のある画像感覚が新鮮さの一つ」など、高く評価された。
田部井氏は、1977年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業。2003年より服部一成氏のもとで活動し、2014年に独立、田部井美奈デザインを設立。広告、書籍、パッケージ、展示、空間構成などの領域において、色彩や幾何学を軸に、光などの現象と物の関係性を探り、平面と立体を行き来するような視覚表現に取り組んでいる。
なお「第28回亀倉雄策賞・JAGDA新人賞2026 受賞記念展(仮題)」は7月に東京 GOOD DESIGN Marunouchiで開催予定。
JAGDA賞は、田部井氏の作品を含む下記10点が受賞している。JAGDA賞を含む入選作品を展示する「日本のグラフィックデザイン2026」は、2026年6月26日から東京ミッドタウン・デザインハブで開催される。
授賞式は、 6月20日に宮城・仙台にて開催される、JAGDA第43回定時総会後に実施される。また入選作品を収録した年鑑は、編集長・中村至男氏、ブックデザイン・藤田裕美氏の担当により、2026年7月に発行予定だ。


