3月3日に、東京・銀座の資生堂ギャラリーで「うたう仲條 おどる仲條 ―文字と画と、資生堂と」展が始まる。
ポスターデザインは、葛西薫氏。
松屋銀座や東京都現代美術館のロゴデザインなどで知られ、日本を代表するグラフィックデザイナーである仲條正義。東京藝術大学図案科(現デザイン科)を卒業後、資生堂宣伝部に入社。1959年退社後に、デスカ入社。1960年にフリーとなり、1961年に仲條デザイン事務所を設立する。
撮影:若木信吾
時代に対する鋭い感性とアヴァンギャルドな精神から繰り広げられる唯一無二の世界観が国内外で高く評価された仲條氏。没後5年目となる本年、本展では仲條氏が生涯にわたり、資生堂と歩み世に生み出した作品他、展覧会では初出品となる貴重な原画などを公開する。
本展では、資生堂社にて収蔵している作品を中心に、化粧品の広告ポスター、資生堂パーラーのパッケージや包装紙、時計などのプロダクト、さらに展覧会では初出品となるイラストの原画など、約200点を紹介。
さらにアートディレクターとして仲條氏が40年にわたり手がけた同社の企業文化誌『花椿』の冊子(1982年から2011年まで)を収めたライブラリーコーナーを設置する。ページの展開や構成も含め、仲條氏の真骨頂ともいえるグラフィカルなエディトリアルデザインを手にとって見ることができる。
また、学生時代から仲條氏に憧れ、自身の作風に影響を与えていると言うグラフィックデザイナーの山口崇多氏(コル)が、仲條デザインのエッセンスを再解釈して制作した映像作品を展示する。
本展のタイトル「うたう仲條 おどる仲條」は、仲條デザインならではの「文字と画」の響き合いから来ている。文字を巧みにつくる、あるいは組み上げ、自らの手で画を描き、またイメージを写真で創り上げる。それらが仲條氏の手で組み合わされると、文字はリズムをもってうたいだし、画はたちまちおどりだす。仲條氏は生前、「デザインはうたになる方を選ぶ」と語っており、その特徴は「おどっている」とも評されることがあったという。
文字を造形として扱い、画と一体化させて成立させる日本美術に特徴的な造形感覚、和歌や百人一首、琳派、浮世絵などにおいて脈々と受け継がれる日本の美意識など、日本美術のこうした特色を踏まえながら、本展では資生堂社とともに手がけた数々の作品を通じて、仲條デザインの本質の一端に迫ろうと試みる。
なお、仲條氏のパッケージなどが現在も使われている資生堂パーラーでは、本展とコラボレーションした特別メニューも展開される。
左:「キュイジーヌ シセイドー」オリジナルプレート/1984
右:「資生堂パーラー ビスキュイ」パッケージ/2015
左:「タクティクスデザイン」ポスター/1983
右:「キュイジーヌ シセイドー」ポスター(撮影:小暮徹)/1984
『花椿』1983年1月号 表紙(撮影/冨永民生、スタイリング/檜山カズオ、ヘアメイク/マサ大竹)
「忘れちゃってEASY思い出してCRAZY」出品作/2012
「うたう仲條 おどる仲條 ―文字と画と、資生堂と」
| 会期: | 3月3日(火)~6月28日(日) |
| 会場: | 資生堂ギャラリー |
| 開館時間: | 平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 |
| 休館日: | 毎週月曜休 (月曜日が祝日にあたる場合も休館) |
| 入館料: | 無料 |








