「鈴木さんだけ」「田中さんだけ」の婚活パーティはいかが?
夫婦別姓問題に皮肉を込めた新提案
一般社団法人「あすには」は3月8日の国際女性デーに合わせ、選択的夫婦別姓が認められない現状を逆手に取った新プロジェクト「あすにはウエディング」を始動した。第一弾として展開されるのは、同じ名字の相手との出会いを支援する夫婦別姓問題に逆転発想の婚活アクション 自主提案から始まった「同氏婚のススメ」。
現行制度下で「名字を変えたくないから結婚をためらう」という層に対し、「最初から同じ名字の相手を選べば解決する」というユニークかつ皮肉を込めた切り口で問いを投げかける。具体的な施策としては、「同じ名字の人が集まる婚活パーティ」開催や、「同じ名字の人を紹介する結婚相談所」の取り組みを実施する。
本企画のクリエイティブディレクターを務めるのは、サイバーエージェントの丸山優河氏。昨年話題を呼んだ「#2531佐藤さん問題」(現状のまま夫婦同姓制度が続けば、2531年には日本の名字が『佐藤』だけになるという調査データ発表したプロジェクト)に感銘を受け、「あすには」に自主提案したことからこのプロジェクトは始まった。
関連記事
「問題提起」から「問題解決」に発展させることを意識
丸山氏が指針としたのは、昨年の「佐藤さん問題」が提示した強いインパクトを継承しつつ、さらに一歩進んだ「問題解決」のクリエイティブとすることだった。
「昨年の反響が絶大だったからこそ、今年は『将来苗字で悩まないカップルを日本に一組でも増やす』という解決を主軸に置きました。参考にした事例は、ホンジュラスで事後避妊薬の解禁を求めて展開された『Morning After Island』。Morning After Pill(緊急避妊薬)が禁じられている同国で、領海外の公海に『島』を作り、女性たちにそこで薬を服用してもらうツアーを実施。世論、そして政府を動かしたという事例です。当事者の悩みを解決に導きながら、そのプロセスがセンセーショナルに議論を呼ぶという仕組みを目指しました」(丸山氏)
「同氏婚のススメ」プロジェクトの背景には、改姓を理由に結婚を躊躇する人が58万人以上に及ぶという深刻な実態がある(慶應義塾大学/インテージ調べ)。丸山氏自身、身近な友人に「選択的夫婦別姓を待って結婚できずにいる」という人が複数おり、その切実な声に触れていたことが企画の原動力となった。
