会場ガラガラ、株価は大幅下落、経済効果は……BTS復活公演の実情

来場者は26万人の予測だったが——。世界的な人気を誇る韓国のグループBTSが3月21日、約4年の活動休止を経て、ソウルで復活公演を開催した。大規模な混乱さえ危惧されていたが、来場者は想定を大幅に下回り、所属事務所の株価は大幅下落。何が起こったのか。

「動員予想大きく外れる」と報じたのは、時事通信。韓国メディアなどによると、開催前の予測ではファンら最大26万人が集まるとされていたが、ソウル市の分析では、公演時間帯の会場周辺の人出は警備要員も含めて4万6000~4万8000人と、予測を大幅に下回った。主催者発表では10万人を超えたとしているが、ソウル市の分析とは大きな開きがある。

復帰公演を伝えるスポーツ報知の紙面

復帰公演を伝えるスポーツ報知の紙面

2023年のハロウィーンに梨泰院で発生した雑踏事故を踏まえて、行政が警備を強化したものとみられるが、「過剰警備で人が集まらなかった」との分析もある。会場周辺のコンビニでは、人出に備えて仕入れた商品の在庫処分に追われる事態に。キンパやサンドイッチが店内に積み上がり、店舗は廃棄も余儀なくされたという。

また、所属事務所のHYBE株も下落。市場の関心が集中して集まっていたライブが終了したことで、好材料が出尽くしたとの見方が拡大。利益を確定させるための売りが先行したとみられる。23日の同社の株価は前営業日比15%超の大幅下落となった。

ただ、経済効果については、大きく期待されている。ブルームバーグは、今回のライブの経済効果は1日で約1億7700万ドル(約265億5000万円)と試算しており、20日に発売されたアルバム、Netflixでのライブ配信、今後82公演が予定されている世界ツアーを含めると、その経済効果は、テイラー・スウィフトが樹立した22億ドル(約3500億円)に匹敵する可能性も示唆されている。

BTS人気に注目したビジネスも多く、日本の報知新聞社は、BTSの復帰公演の記事を掲載した23日付の新聞の一部紙面を、コンビニのマルチコピー機からプリントできるサービスを展開。メンバー7人それぞれと、集合写真の計8枚を提供している。

報知新聞が提供している紙面

報知新聞が提供している紙面

また、HIVEと連携してBTSのポップアップストアを設けたソウルの新世界百貨店本店では、3月20、21日の売り上げが前年同期比1.4倍に。ロッテ百貨店本店の同日の全体売上も前年同期比1.2倍、外国人顧客売上に限ると2.4倍になった。K-POPに特化した売場を設けた新世界免税店明洞店も、同日の売上が前週比約1.5倍になった。

英ロンドンのCDショップでも、アルバムの発売日に「アーミー」と呼ばれるファンが詰めかけ、開店と同時に新アルバムを買い求めるなど、世界中でBTS人気に期待するビジネスの展開は止まらなさそうだ。

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