「Sora」はなぜ死んだか?AI動画生成、淘汰の春―Bytedance「Seedance」凍結も

2026年3月24日、OpenAI社がSoraのサービス終了を発表しました。2025年9月のローンチからわずか半年。App Storeで1位を獲り、10日足らずで100万ダウンロードを記録したプロダクトの幕引きとしては、あまりに唐突です(※1)。

「Sora2」発表時のイントロダクション動画。

その9日前の3月15日には、ByteDance社(TikTok親会社)がAI動画生成モデル「Seedance 2.0」の海外展開を正式に凍結しています。2月12日に中国国内でリリースされてから、わずか1カ月での判断でした。その後、新たな利用手段として「Dreamina Seedance 2.0」を自社の編集プラットフォーム「CapCut」に導入していますが、対象を一部の国・地域に限定しています。

AI動画生成の分野で、同じ月に2つの大きな「後退」が起きた形になります。しかし中身を見ると、この2つの事件はまるで違う性質を持っていました。

Soraは自ら撤退しましたが、「Seedance」は外圧で止められた。どちらも技術が主因で退場したわけではないという点が、個人的には気になっています。

何が明暗を分けたのか。同時期に成長を続けているRunway、Google Veo、Klingとの違いは何か。そしてオープンソースの動画生成モデルが急速に実用レベルに達しつつある中で、映像制作に関わる我々はどう向き合えばいいのか。今回はこのあたりを整理してみたいと思います。

※1: 2025年10月3日にApp Store 1位(リリースから4日目)、10月9日に100万ダウンロード達成。TechCrunch報道に基づきます。

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生成AI時代のテクニカルディレクション
岡田太一(sync.dev Technical Director/Visualization Artist)

CG会社のDigital Artist からキャリアを開始。ポストプロダクションを経て、現在はビジュアルクリエイティブ領域にてテクニカルディレクションを担当。得意な分野は映像編集、ビデオ信号とリアルタイム合成、トラッキング関連など。2022年から『ブレーン』で連載中。

岡田太一(sync.dev Technical Director/Visualization Artist)

CG会社のDigital Artist からキャリアを開始。ポストプロダクションを経て、現在はビジュアルクリエイティブ領域にてテクニカルディレクションを担当。得意な分野は映像編集、ビデオ信号とリアルタイム合成、トラッキング関連など。2022年から『ブレーン』で連載中。

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