作品そのものをカバービジュアルの主役に、ADが語る『ACC 日本のクリエイティビティ2025』のデザイン

2026年3月19日に発売となった『ACC 日本のクリエイティビティ2025』(編集:一般社団法人 ACC)。本書は、「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」全入賞作品を収録した年鑑で、2025年を代表するクリエイティブ約400点をアーカイブしている。

本年鑑は、毎年カバーと表紙、そして扉のデザインが変わる。2025年度版の年鑑を彩るのは、カラフルなドットだ。

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本年度のアートディレクションを務めた大橋謙譲氏(CHERRY)は、「年鑑は決して安価なものではないので、パッと見て『かわいいな』『きれいだな』と、所有したくなる魅力がある装丁を目指しました。コンセプトも大事ですが、まずは見た目を優先しようと思いました」と話す。

ACCからのオリエンは、「2025年を感じるものに」という、非常に自由度の高いものだった。

「その年を感じられて、かつ世の中の情勢やトレンドに左右されないものーー
それは『2025年の受賞作』だなと気づき、作品を主役にすることに決めました」

「作品そのものをビジュアルの主役にする」という方針を立てたものの、完成した年鑑はカラフルなドットに包まれている。どこにも受賞作らしきビジュアルはない……のだが、実はこのドットこそ受賞作なのである。

「作品そのものをビジュアルの主役にする」という方針のもと、まずは各部門の受賞作のキャプチャ(映像以外の作品はKVなど)を出力。次に、その出力を穴あけパンチでくり抜き、等間隔で色紙に貼っている。そして最後に、完成した色紙を真俯瞰から撮影したのが、今回のケース、表紙、各部門の扉に使用されている。

写真 穴あけパンチでくり抜いた紙
写真 穴あけパンチでくり抜いた紙
写真 穴あけパンチでくり抜いた紙

「くり抜かれた円を貼ることで生じる影やズレ。わずか6mmの円の中に見られる網点。それらを貼る色紙のテクスチャ。丸が並んでいるだけのシンプルなデザインなので、そういった細かな質感にこだわりたいなと思いました。

『データじゃだめなんですか?』とは言わずに穴あけや貼付の作業をしてくださったデザインチームのおかげで、無事形になりました」

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宣伝会議 書籍編集部

宣伝会議書籍編集部では、広告・マーケティング・クリエイティブ分野に特化した専門書籍の企画・編集を担当。業界の第一線で活躍する実務家や研究者と連携し、実践的かつ最先端の知見を読者に届けています。

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