こんにちは!「韓国トレンド研究室」、第14回目です!
今回のコラムは「韓国の若者のSNS事情」についてです。
韓国と日本の若者のSNS事情は、「ショート動画中心」「SNSを検索ツールとして使う」といった点など、似ている部分も多くあります。しかし実際に分析してみると、SNSの使い方や文化には意外と大きな違いがあることがわかります。
そしてその違いは、単なるユーザーの行動の差にとどまりません。SNSキャンペーンの設計やインフルエンサー施策など、マーケティングの手法にも大きく影響しています。
最近では、日本企業が韓国のトレンドを参考にした施策を行ったり、韓国のSNSキャンペーンを日本に取り入れたりするケースも増えてきました。しかし、韓国で成功した施策をそのまま日本で実施しても、ユーザーのSNS利用状況の違いによってうまく機能しないこともあります。
そこで今回は、「似ているからこそ見落としやすい」日韓のSNS文化の違いについて整理していきたいと思います。
それでは今回もよろしくお願いいたします!
【目次】
1. 韓国と日本の若者のSNS利用状況の違いについて
2. DMよりメンション?韓国の若者間の共有方法
3. 韓国では今も強い「ブログ文化」
4. SNSキャンペーンの設計の違い
5. 芸能人のSNS利用について
6. まとめ
1. 韓国と日本の若者のSNS利用状況の違いについて
はじめに、日本と韓国の若者のSNS利用状況について見ていきたいと思います。
日本では Xの利用率が非常に高いことが特徴です。
特に10代〜20代では主要SNSのひとつとなっており、Instagramと並んで日常的に利用されるプラットフォームです※。
※出典/総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
一方、韓国では若者のSNS利用は Instagramが中心です。
Instagramの利用率自体は、日韓で大きく変わりません。どちらの国でも若年層のInstagram利用率は70〜80%程度と高く、多くの若者が日常的に利用しています。
しかし、日本ではXの存在感が大きく、若者は XとInstagramを併用しているケースが多いのに対し、韓国ではSNSの中心が Instagramに集中している傾向があります。日本の若者のX利用率が70%程度と言われているのに対し、韓国ではなんと10%以下程度とされています。
この違いは、SNSの使われ方にも表れています。
日本ではXを中心に、匿名アカウントによる投稿や拡散が、SNSの中心的な役割を担っています。ユーザーは共通の趣味や関心を軸にコミュニティを形成し、リアルの知人以外ともつながります。そのため、日本のSNSでは「誰が言ったか」よりも「何が話題になっているか」が重視されやすく、話題がタイムライン上で拡散していく文化が発達しています。
一方、韓国ではInstagramを中心にSNSが利用されており、フォロー関係の多くが友人や知人などリアルの人間関係に基づいています。SNSは新しいコミュニティを広げる場というより、既存の人間関係の中で日常やライフスタイルを共有する場として機能しています。
つまり、日本は「匿名ネットワーク型のSNS文化」、韓国は「リアル関係型のSNS文化」という違いがあります。
マーケティングの観点では、日本では「どれだけ話題化するか」が重要になるのに対し、韓国では「誰が共有するか」が施策の成果を左右するポイントになります。
2. DMよりメンション?韓国の若者間の共有方法
前章では、プラットフォーム利用率の差について分析しましたが、日韓で同じくらいの割合で利用されているInstagramでも、利用方法に微妙な違いが見られます。
例えばInstagramでお出かけスポットの投稿を見つけた場合、日本と韓国では次のような行動の違いが見られます。