熱中しすぎて「熱中症リスク」 “応援する人” に着目した味の素、「アクアソリタ」で啓発プロジェクト

味の素は5月28日、経口補水液「アクアソリタ」シリーズで、「『応援熱中症』対策プロジェクト」を始動した。屋外で声援や観戦、楽器演奏などを通じてスポーツを “応援する人” の熱中症を「応援熱中症」と定義し、正しい水・電解質補給の重要性を発信する。まずは熱中症リスクが高いと見られる吹奏楽部に焦点を当て、サンプリングや啓発活動、温度検知シールの活用などを5月末から8月にかけて展開する。

写真 メディア発表会の様子

6月10日に都内で開催したメディア発表会

近年、猛暑の長期化により、スポーツや屋外活動時の熱中症は深刻な社会課題となっている。一方で、屋外で試合やイベントを支える応援者の熱中症リスクは、十分に認識されてこなかった。味の素は、応援はスポーツの主体者に比べて「激しい運動ではない」と見られやすく、熱中症対策の優先度が下がりやすいとみている。

同社が4月、吹奏楽部やチアリーディング部をはじめ、屋外でスポーツを応援する人を対象に実施した調査では、屋外応援経験者の約2人に1人が「大量の汗が止まらない」「顔のほてり」など、軽度の熱中症とされる症状を感じた経験があることが分かった。さらに、約4割が「多少体調が悪くても応援を続けた経験がある」と回答しており、応援を優先するあまり無理をしてしまう実態も浮かび上がった。

スポーツの応援・観戦中の水分補給については、「十分にできていなかった」と回答した人が33%に上った。水分摂取量は「500ml未満」が27%、「ほとんど飲まない」が6.5%で、約3人に1人が500mlペットボトル1本分の水分も飲めていない状態で応援していた。

水分補給が十分にできない理由では、「タイミングがなく飲めない」が46%で最多となった。次いで「トイレを気にして控えることがある」が29%、「応援に集中したい」が15%だった。応援に集中するあまり水分補給が後回しとなり、水分不足による熱中症リスクが高まっていることがうかがえる。

吹奏楽部は熱中症経験が約2倍

調査では、“応援する人” の象徴的な存在として吹奏楽部にも着目した。「夏に屋外での応援演奏中またはその後熱中症になった経験」について、一般的な応援経験者が17%だったのに対し、吹奏楽部経験者は35%と約2倍に上った。

背景として多かったのは、「長時間の演奏で体力の消耗が激しかった」が40%、「楽器が日差しで熱くなった」が35%だった。継続的な演奏、楽器の熱、照り返しなど、吹奏楽部特有のリスクがあることも分かった。

また、応援演奏時に許可されていなかった飲み物として、「ジュースなどの甘い飲み物」が25%、「スポーツドリンク」が15%挙がった。糖分を含む飲料が楽器を傷めるなどの理由から、飲料を制限する学校もあり、水分補給のしづらさも課題となっている。

一方で、経口補水液に対する理解は一定程度広がっている。経口補水液のイメージでは、「脱水時に飲むもの」が49.5%、「効率よく水・電解質を補給できる」が43.0%、「体への吸収が良さそう」が40.3%となった。ただ、夏の屋外でのスポーツ観戦や応援のように、たくさん汗をかくシーンで「経口補水液」を選ぶ人は9.5%にとどまった。

こうした調査結果を受け、味の素は「応援する人を応援する」という視点から、応援時に熱中症症状が見られた場合に、すぐに経口補水液を飲めるよう備えておくことを啓発する。プロジェクトでは、正しい水分・電解質補給の重要性を伝え、「応援熱中症」対策の浸透を目指す。

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