「おくる福島民報」から生まれた新しい観光案内「JOURNAL JOURNEY」がスタート

2026年8月21日、福島県の県紙「福島民報」にこんなメッセージが掲載された。

「この町を、新聞に案内させてください。」

写真 「福島民報」に30段で掲載された「おくる福島民報」
写真 「福島民報」に30段で掲載された「おくる福島民報」

「福島民報」に30段で掲載された「おくる福島民報」

これは、今年で9回目となる「おくる福島民報」の紙面。2018年に8月21日が「福島県民の日」として制定されて以降、福島民報社では新聞紙を手紙として全国に届けられるようにした特別紙「おくる福島民報」を発行している。里帰り、会う約束、移住、ふくしまの酒など、多様なテーマで展開してきたこの企画、今年掲げたのは「JOURNAL JOURNEY」だ。

「震災から15年たち、観光地福島のイメージを強化していきたいタイミング。一方で、県土の広さに対して観光地が点在しすぎている課題があり、新たなアプローチが必要でした。そんな中で、福島民報社さんから一緒に観光アクションを考えないか、というご相談を受けました」(クリエイティブディレクター 熊谷由紀氏)

着目したのは、地方紙が地域に密着して取材をつづけている記事だ。歴史や個人の想い、挑戦やたまに失敗まで、その一つひとつの情報は実は地域の魅力を知るための観光資源になりうるのではと考えた。そして、今はみんなが通り過ぎている場所を、記事によって観光地化していくべく、新しい観光案内として「JOURNAL JOURNEY」と命名。8月21日の『おくる福島民報』の枠で、告知も兼ねてデビューした。

「JOURNAL JOURNEY」というネーミングについて、コピーライター 姉川伊織氏は「新しい観光のスタイルとして、もしかしたら新しい新聞社のビジネスとして、なるべく大きな動きにしたいという意思をこめて、最初の企画構想と同時に企画を引っ張る大きな佇まいのネーミングを出していました」と話す。

「観光がネットで調べた絶景の確認作業になりつつある今、派手な名所じゃなくても物語がある場所はたくさんあります。それを一番知っているのは新聞社のみなさんで、その多くはきっと、地域のことを誰かに伝えたくて、光をあてたくて、地方紙という仕事を選んだのでは?と原点を想像しながら動画のコピーを書いています」(姉川氏)

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