今日から9月。物価高が続く中、9月1日から値上げの波が押し寄せる。帝国データバンクは、9月の飲食料品の値上げ品目数が前年同月比約3倍の4923品目になる見通しと発表した。中東情勢の悪化による原油やナフサの価格高騰、人件費、物流費、円安などが影響し、値上げの品目数を大幅に押し上げた。単月での値上げ品目数としては今年最多で、年内最大の値上げラッシュとなる。
帝国データバンクは、主要な食品メーカー195社に調査。9月の値上げを分野別に集計すると、最多はマヨネーズやドレッシング類などの「調味料」(1959品目)。冷凍食品やチルド食品などの「加工食品」(1848品目)が単独で1000品目を超えたのは3カ月連続となった。「乳製品」(278品目)は前年同月から倍増した。
値上げ要因別では「原材料高」の影響を受けた値上げが90.7%。電気代などの「エネルギー」は上昇傾向で、65.1%だった。中東情勢に端を発する国際情勢の混乱が影響した値上げ(「中東情勢」)は27.8%と、全体の約3割を占めた。
帝国データバンクは、「ウクライナ侵攻で小麦やエネルギーの価格が高騰した2022~23年の外部ショック型インフレが再来している」と分析。また、人件費や物流コストなどの国内インフレが上乗せされたことも、結果的に前年を上回る勢いの値上げが続く要因になっているという。
今後は、中東情勢の先行きの不透明さや長引く円安、異常気象での農水産・畜産品の不作・生育不良など「恒常的なインフレ懸念も根強い」と指摘。今後も中東情勢や為替など外部環境の影響を受けやすい状況が続くと予測され、2026年後半にかけても値上げが継続するとみられている。
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