「課題を解く」から「問いを見つける」へ カンヌライオンズ2026参加者が語る広告の未来

6月22日から26日まで、フランス・カンヌで開催された「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2026」。世界の最前線で評価されたクリエイティブから、日本の広告は何を学び、これからどう変わっていくべきなのでしょうか。
 
現地参加したサイバーエージェントNEWGREENの桑原誠尚氏、飯島夢氏、PARTY FUNDの中村洋基氏、NTTドコモの瀬藤象太郎氏が、印象に残った事例を振り返りながら、生活者との向き合い方、AI時代のクリエイティブ、そしてこれからの課題を語り合いました。

なぜ今、カンヌライオンズを見るのか?

飯島:2026年現在、クリエイティブの解釈やブランディングの手法がこれだけ多様化する中で、「これもクリエイティブなんだ!」「これも広告と呼んでいいのかも?」というように、クリエイティブの捉え方や話法を増やしていくことが重要だと感じています。そうした新しい可能性を世界の事例から探りたいと思い、今回参加を決めました。

中村:僕はずっとカンヌおたくなので、何度も来ています(笑)。PARTYという広告や空間のクリエイティブを手がける会社を経営していますが、今年からVCファンドを開始し、ベンチャーキャピタリストとしての活動にシフトしています。今回は広告だけではなく、「事業のクリエイティビティ」という視点からも見たいと思っていました。

瀬藤:もともと面白いクリエイティブやアイデアそのものが好きで、6〜7年前から毎年、自分でカンヌの受賞作品を調べていました。

マーケティングって、本来すごく面白くて素敵な仕事だと思うんです。自分たちが生み出したアイデアによって、人が動いて、モノが売れる。でも、その面白さを実感できていない人も少なくないように感じていて。だからこそ、「世界では、こんなにすごいことが起きているんだ」ということを、まず社内で伝えたいと思っていました。

会社全体としても、競合他社を含めて商品やサービスが同質化しやすい状況の中で、「モノ自体は変えられなくても、広告のクリエイティブやアイデアによって、きちんとセールスにつなげることができる」、そんな事例を見たいという意識が強かったですね。

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