すしビジネスのスペシャリスト育成機関「日本すし学院」が4月8日に開校する。すし店で必要な基礎技術と知識を「4カ月・75日」で身につけるプログラムを提供する。運営するのは持ち帰りすし大手のちよだ鮨(中島正人社長、東京・中央区明石町)。
テレビ「全国寿司職人選手権」で3度優勝した川澄健をはじめ、経験豊富なインストラクター4人が指導する。開校を前に、1月末にはロシアの大手スーパー、アズブカ・フクーサより、和食シェフ2人を受け入れ、伝統的な江戸前すしや、飾りすしについての講習を実施した。
すでに4月期生募集は終了しており、3月から10月期生の募集を始める。築地エリアに複数の教育施設を保有し、受講者はカリキュラムの内容に合わせた施設で学ぶ。日本の伝統的な食文化である「すし」を正統に継承し、国内外で普及、発展させる高い志を持った真のプロフェッショナル育成を目指す。
すしマスターコース「基礎講座」は初級・中級・上級の3段階に分かれ、受講者は「4カ月・75日」かけて修得する。わずか4カ月の短期間・集中研修で、一般的にすし店で3年~5年かけて体得するすしの握り方などの基本作業、知識を身につけることができる。
修了後の習熟度を実践の場で高める「実践講座」、より専門的な技術、知識を修得する「専門講座」も用意されている。
開校にあたり、学院長の中島秀人氏は「日本すし学院はすしビジネスの将来を担う人材を育成」すべく、「心」を磨き、人格を高める「人間教育」に重点置くと理念を語った。
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