京都市は、京都におけるMICE戦略の推進のため、遺産である二条城を MICE会場として利用できる「世界遺産・二条城 MICE プラン」事業をスタートさせると発表した。
二条城では、これまで京都市の主催事業としてコンサート、イベントなどを行ってきたが、本格的な貸し出しの例はない。こうした実績を踏まえ、「二の丸御殿台所」「香雲亭(二条城の庭園にある茶室)」「清流園」ほかが利用可能な会場となっている。
二条城は築城 400年を超え、大政奉還の舞台となるなど歴史的・文化的な価値が高いことから、1994年12月に世界遺産に認定され、2011年より20年間の予定で本格修理を行っている。
一方で京都市は、 MICE 誘致を観光振興とあわせて最重要施策の一つに位置付け、全国で初となる「京都市 MICE 戦略」を策定し、MICEの振興に取り組んでいる。
そこで、二条城の更なる活用とMICE戦略の一層の推進のため、二条城を舞台に観光MICEの振興と文化財の保護・活用を融合させたこの事業を企画。
これにより、二条城を会場として、MICE利用を希望する企業・団体等を誘致し、前述の一般観光客に影響のないエリアおよび時間帯において、会議、研修、レセプションや展示会、イベント等の会場として使用できるようになる。
現在は、その企画・運営を行う事業者を募集中。事業者が決定次第、利用希望の受付を開始する。
なお、会場の使用料については、本格修理事業の経費に充当するとしている。
※MICE(マイス)とは企業などの会議(Meeting)、企業の行う報奨・研修旅行(Incentive(Travel))、国際会議(Convention)、イベント、展示会・見本市(Event/Exhibition)の略
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