アイ・エム・ジェイ(IMJ)が主催するデジタルマーケティングカンファレンス「I・CON(アイコン)2014」が16日、東京・六本木ヒルズで開かれた。オウンドメディアマーケティングやデータドリブンマーケティング、サービスデザインなどをテーマにした講演やパネルディスカッションが行われた。
冒頭にIMJの櫻井徹社長兼CEOが登壇し、企業のデジタルマーケティングのあり方について提言した。米国の調査によると、購入前にオンライン上で情報収集を行う人の割合が88%にも上ると言われ、デジタル施策が購買行動に与える影響の大きさに異論を唱える人は少ない。その一方で、「企業がデジタル領域にかける予算はまだまだ十分ではない」と櫻井氏。「ユーザー視点に立って、すべてのサービスデザインやコミュニケーションデザインを、デジタル中心に再構築していくべき時だ」と強調した。
また、「最先端が必ずしも最適とは限らない」と述べ、新しいものや流行に飛びつくよりもデジタルマーケティングの基本戦略の見直しに取り組んだ方が良いと指摘した。
IMJは社員650人、年間4000案件を抱える国内有数のデジタルマーケティング会社であり、現在はCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループの一員でもある。櫻井氏は、「TSUTAYA ONLINE」などCCCグループのメディア事業を担うT-MEDIAホールディングスの社長も兼務している。発注側と受注側、両方を理解する立場から、デジタルマーケティング施策の進め方やパートナーシップのあり方についても考えを披露した。
その後はLIXIL執行役員の野口恭平氏や西友執行役員の富永朋信氏、事業構想大学院大学教授の江端浩人氏など事業会社でマーケティングを担当するパネラーによるパネルディスカッションや講演が行われた。
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