株式会社宣伝会議は、月刊『宣伝会議』60周年を記念し、11月29日にマーケティングに特化した専門誌『100万社のマーケティング』を刊行しました。「デジタル時代の企業と消費者、そして社会の新しい関係づくりを考える」をコンセプトに、理論とケースの2つの柱で企業の規模に関わらず、取り入れられるマーケティング実践の方法論を紹介していく専門誌です。創刊号の記事の一部を、「アドタイ」でも紹介していきます。
詳しくは、本誌をご覧ください。
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シリーズ:企業を変えた「売れ続けるための仕組み」
成熟化したと言われる環境下でも、新たな顧客を創造し、市場を創る経営トップがいます。そして、そこには瞬間的に売れるだけでなく、売れ続けるための全社を挙げた取り組み、さらには仕組み化があります。商品戦略、価格戦略、流通・販路戦略、プロモーション戦略に着目し、売れるためのアイデア、仕組みを解説・紹介していきます。
【バックナンバー】
・小ロット販売でB2BからB2Cへ顧客が拡大〜タイセイ
ここがポイント
- ネットでデザイン家具を検索した自身の購買行動にヒントを得て、家具のEC事業を開始。
- デザイナーズ家具に特化したことで、特定の嗜好性を持った人たちが集まるサイトとなり、メディア化。
- 家具をフックにインテリア提案、さらにインテリアから内装、店舗デザインと提案の幅を広げ、企業のブランディング支援まで手掛ける。
紙もネットも同じ二次元
IKEAやニトリの影響で、家具の世界にも価格破壊の波が起きている。しかし、その中でデザイナーズ家具、しかもネット販売で業績を伸ばしている会社がある。東京に拠点を置く、リグナだ。
2004年にネットのみで店舗を開設したリグナだが、2006年には実店舗もオープンし、2014年9月には東京都・茅場町に実店舗「リグナテラス東京」として移店をした。
リグナを率いるのは、小澤良介氏。大学在学中から起業を志していた氏は、卒業後、自分が好きなインテリアの世界での起業を模索。ネットでデザイナーズ家具を売るというアイデアは、「自分が家具を買おうとネットで探してみるも、デザイナーズ家具を揃えているサイトがなかった」という実体験がヒントになっている。
「ネットで家具、しかも決して安いとは言えないデザイナーズ家具を売るアイデアは、多くの人から『そんなビジネスはうまくいかない』と言われました」と話す小澤氏。
