2016年に入社予定の大学生・大学院生を対象にした企業の採用活動が1日、解禁された。広告界でも同日午前0時にイベントを開催する企業も現れるなど、採用活動がスタート。広告界専門の人材サービスを手掛けるマスメディアンも就職支援サービス「マスナビ2016」のオープンに合わせたイベントを開催した。
当日は定員の2倍となる約100人が参加するなど、学生からの関心の高さをうかがわせた。大手広告会社のプランナーやコピーライターが登壇するセミナーのほか、グループディスカッションも行われ、参加者は就活に必要な視点を学んだ。講師からは「就職活動には100%の正解も、100%の不正解もない。情報に惑わされず、謙虚な姿勢で就活に臨んでほしい」というエールも。学生からは「就職活動へのモチベーションが上がった」「個別のアドバイスで不安が解消された」といった声が聞かれた。
同日に実施したアンケートによると、「すでに就職活動を始めている」と答えた学生も少なからずいるものの、「これから動き出す」と答えた学生が大半を占めた。「不安も大きいが楽しみたい」と前向な発言も見られ、これからの就職活動に期待を寄せる学生が多い印象だ。
経団連の倫理憲章により、本年度から採用広報活動の解禁が大学3年生の12月から翌年の3月まで繰り下げることになった。期日を遵守する企業がある一方で、早期に採用活動を始めた企業も多々あり、学生には戸惑いも。そういった状況を踏まえ、企業は例年よりも説明会の回数を増加したり、ワークショップを行うなど、学生との接点を増やす機会を積極的につくっている。「マスナビ2016」でも、広告業界を目指す学生約1万人に対して広告・Web業界限定の合同企業説明会(2015年3月26日開催)を行うほか、企業ごとの会社説明会、就活に役立つセミナーの開催を予定している。「短期決戦でも企業と学生の双方が満足のいく活動を支援できれば」と担当者は話す。
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