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「物を欲しいと思わせる」から「欲しいと思う物を作る」へ— Sven Huberts(Isobar Asia-Pacific)

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——ビジネスの見地から、カンヌライオンズはどんな意味を持つ場所ですか?

Sven Huberts
Isobar Asia-Pacific Regional Managing Director

業界のトレンドの多くがここで生まれ、またここで終息します。各種の広告祭、特にカンヌはこうした動向を知るのに適しています。Isobarのようなネットワークにとっては、自らのブランドの立ち位置を知り、またこの業界のリーダーとして競争力を維持しているかどうか評価する絶好の機会です。

また、カンヌはクライアントやメディアオーナーと会える貴重な場であり、目の前のことや急ぎの案件からしばらく離れ、彼らと全てを中長期的に検討する楽しみがあります。このような“メタ時間”(meta-moments)は通常と異なった方法で関係を築いていくためには大切です。

——デジタルマーケティング業界の現在のトレンドをどう捉えていますか?

私たちが生きているのは、社会構造が変化した、境界線のない時代です。それがコミュニケーションに新しい可能性もたらし、イノベーションや起業家精神を促進し、同時に消費者が心を奪われるような新しい体験も生みだしています。この10年間で世界がどれだけ変貌を遂げたかを考えてみてください。そしてこれからの5年間でさらに激変するでしょう!その中で今後重要性を増すのは、CRM & データ、ブランドコマース & モバイル技術の領域だと考え、注力しています。

——カンヌライオンズ2015で印象に残ったセミナーや作品はありますか?

イノベーション部門では、審査員と観客の前で実際にプレゼンテーションが行われ、面白かったですね。テクノロジーを利用して力強いブランドストーリーをいかに伝えていくか、デジタルとリアルの世界の双方でいかにストーリーを成長させ、広げていけるかを理解する助けになりました。
これまで、私たちは人々に物を欲しいと思わせることに重きをおいてきましたが、今は人々が欲しいと思う物を作ることに注力しています。Isobar Brazilが手掛けた「Fiat Safe Key」(息を吹きかけるとアルコールを検出する車のキー)は、その好例です。


cannes_report


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