東京ゲームショウ2015の出展ブースの総指揮を執った、『グランブルーファンタジー』プロデューサーの春田康一さん。これほど大規模なブースを企画した狙いは何だったのか。
「艇を空に飛ばすくらいのことをしよう」からのスタート
はるた・こういち
Cygames取締役。2003年NHN Japan(現NHN PlayArt)入社。その後、NIKKO(現GMO NIKKO)、ゲームポットを経て、2012年Cygames入社。プロジェクトマネージャー統括、執行役員を経て、2014年より『グランブルーファンタジー』プロデューサー。
Cygames取締役。2003年NHN Japan(現NHN PlayArt)入社。その後、NIKKO(現GMO NIKKO)、ゲームポットを経て、2012年Cygames入社。プロジェクトマネージャー統括、執行役員を経て、2014年より『グランブルーファンタジー』プロデューサー。
「グランブルーファンタジーは、日本のRPGが登場した頃から知っているメンバーが制作陣。ユーザーもこの時代にファンタジーを題材にしたゲームの楽しさを経験している、30歳前後の男性がメイン層です」と『グランブルーファンタジー』プロデューサーのCygames春田康一さんは話す。
同ゲームのキャラクターデザインは、ファイナルファンタジーなど数多くの大作RPGの制作に携わってきたグラフィックデザイナーの皆葉英夫さんが担当。音楽は同じくファイナルファンタジーシリーズの大半の楽曲を手がけてきた植松伸夫さんが担当し、ファンタジー好きにはたまらない布陣となっている。
そのよさを最大限に生かし、ゲーム内に登場するキャラクターは独特のテイストを持つCGになっており、キャラクター同士の会話もフルボイス(声優による生声)で吹き込まれているなど、世界観が綿密に作り込まれているのが、『グランブルーファンタジー』の特徴だ。
「パズルゲームなど、文章を読まなくてもいいスマホゲームが多い中、グランブルーファンタジーには“読むだけ”のシーンがある。フルボイスにしたのも、文字だけだとストーリーに十分入り込めないと考えたから。声を入れることで、キャラクターに演技をさせているんです」と春田さんは説明する。