アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰する文化庁メディア芸術祭の本年度受賞作品が発表された。
本年度は世界87の国と地域から過去最多の4417作品の応募があり、厳正なる審査の結果、下記の作品(各部門大賞、優秀賞、新人賞)、およびメディア芸術分野に貢献のあった人を選出する功労賞が決定した。
アート部門大賞はCHUNG Waiching Bryanのプログラミング言語を使用した、コンセプチュアルであると同時に視覚的な作品『50 . Shades of Grey』。作者が過去30年間に学んださまざまなプログラミングの 言語やソフトウェアを用いて、50段階の灰色のグラデーションでできたまったく同じ画像を制作した。
エンターテインメント部門大賞は岸野雄一の人形劇+演劇+アニメーション+演奏といった複数の表現で構成される子どものための音楽劇『正しい数の数え方』、フランス、パリのデジタル・ アートセンター「ラ・ゲーテ・リリック」の委嘱作品として上演されたもの。古来から存在する人形劇というアナログな手法と、インタラクティブなテクノロジーが随所で融合し、物語は展開していく。
