「テクノロジー中心主義」を「顧客中心主義」につなげられるか<デジタル・シフトVol.4>

【前回記事】「カオス化する消費者行動が「オムニチャネル」を生んだ<デジタル・シフトVol.3>」はこちら

文・田島 学氏 アンダーワークス 代表取締役社長

社内で分断化するマーケティング・テクノロジー

画像提供:shutterstock

前回までのコラム

で消費者がデジタル・シフトした時代においては、これまで様々な場面で様々な意味で使われてきた「データ」と「チャネル」という用語を再定義してみる必要があり、それらを立体的に捉えなければ複雑化する消費者の行動を捉えられなくなっていることを説明してきました。今回は、立体的マーケティングを実現する上で必要な3つ目の要素「テクノロジー」について説明します。

データを統合・分析・解析し、顧客さらには個客を理解し、リアルとデジタル両面で一貫性のあるオムニチャネルを実現する…。そのためには、「顧客(顧客データ)」と「チャネル」を再定義した上でマーケティングファネルを描き、コンテンツやコミュニケーションなどの施策に落としていくべきです。そして、その過程で利用可能なテクノロジーを選び、活用していくことも含まれます。

CMS(コンテンツ管理システム)、アクセスログ解析ツール、メール配信システムなど、すでにマーケティング部門には多くのテクノロジーが個別に利用されていると思います。顧客データベースやCRM/SFAの仕組みに関しては、マーケティング部門ではなくIT部門が担当しているケースも多く、これらのテクノロジーを包括的に取られることはなかなか難しいのが現状です。

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