セミナー冒頭で挨拶に立った英国大使館 国際通商部Head of TradeのEsther Williams氏。
2017年2月28日、駐日英国大使館 国際通商部は「英国デジタルマーケティングセミナー」を開催した。英国大使館では2015年から、政府主導のキャンペーン「Innovation is GREAT」のもと、日本国内でも英国のイノベーションを発信する活動を行ってきたが、その一環として今回の「英国デジタルマーケティングセミナー」も企画されている。
セミナーではOgilvy & Matherのデジタルメディアビジネス部門のNeo@Ogilvyによる基調講演の他、今回のイベントのために来日した企業を含む8社が最新のマーケティング・ソリューションやサービスをプレゼンした。
ドラスティックに広告メディア市場が変わった、英国
基調講演に登壇したneo@ogilivy Managing DirectorのDavid Rittenhous氏。
欧州最大の広告市場を誇る英国だが35歳以下のスマホ保有率は9割を超え、さらに99%がSNSを利用。また一人当たりの年間オンライン・ショッピング額は世界1位の£1,560(約24万円)と、消費者のデジタルシフトが急速に進んでいる。
消費者の変化と呼応し広告市場におけるデジタルの伸長も日本より顕著。すでにテレビ、新聞の広告費をデジタル広告が追い抜いているなど、ドラスティックな転換が起きている。宣伝会議でも、こうした状況に着目し2008年には英国のデジタルマーケティング事情を視察するツアーも企画・実施していた。こうした関係もあって、今回のセミナーでは月刊『宣伝会議』編集長が英国企業とのパネルディスカッションのモデレーターを務めた。