ノートパソコンブランド「VAIO」を展開するVAIOは、ことしから「キャッシュバックキャンペーン」のキャッシュバック方法としてプリペイドカードを採用した。それにより、どんな“付加価値”が企業そして顧客にもたらされたのか。VAIO 執行役員である花里隆志氏と広報宣伝課 課長の椎木由美氏に聞いた。
プリペイドカードで実現した「VAIO」ならではの付加価値
「VAIO」ブランドのノートパソコンを製造・販売するVAIOは、2017年で3周年を迎えた。新規顧客やリピーターの獲得を目指し、昨年から新生活・夏・冬の商戦期に合わせ、指定期間内にノートパソコンを購入した人への特典としてキャッシュバックキャンペーンを行っている。ビジネスパーソンだけでなく、学生も視野に入れた施策だ。
ことしの新生活のタイミングに合わせて行った「新生活応援キャッシュバックキャンペーン」では、応募者全体の3割を学生が占め、新規顧客も大きく増加した。それまでの購入者層とは異なる層からの応募が多かったという。この成果に寄与した一つとして、キャッシュバックの方法を現金からプリペイドカードに変更したことが挙げられる。
現金の代わりにプリペイドカードを採用した背景として、VAIO広報宣伝課の椎木由美課長は、「現金でのキャッシュバックは、もちろんお客さまにとってメリットのあることですが、それに加えて『VAIOならではの付加価値を提供できないか』と悩み続けていました」と話す。
そんな折、三井住友カードの営業担当者から「三井住友VISAプリペイドカード」を使ったマーケティングの提案を受け、キャッシュバックキャンペーンの特典に活用することを思いついた。「我々が抱えていた課題にちょうどマッチしたんです」(椎木氏)
