ジェイアール東日本企画(以下、Jeki)は、2019年3月に実施した全国の生活者の旅行などの移動行動を調べた「Move実態調査2019」の2回目の調査結果を10月17日に発表した(1回目は2017年に実施)。
今回の調査で、20代女性は、前回調査と比較して移動回数が急増していること、さらには、ショップや観光地などに関するSNS情報をメモ機能などを使って、高い割合で「ストック」していることが判明。Jekiは、「SNS情報がこれまでは『いいね』されるだけだったが『ストック』されるようになったことで、実際の外出行動の後押しになっている」との見解を示した。
調査は、インターネットで3月5~7日の期間中、全国の18~79歳の男女(サンプル数は2200)を対象にアンケートで実施。回答結果は10~70代の男女別でまとめられている。
調査結果によると、1カ月あたりの旅行などの移動回数は、2017年と比較し、全体が-0.3回だったのに対し、20代女性は7.4回と大きく増加した。
また、移動に伴う情報収集については、20代女性が他の性別や年代と比べ、最も高い割合で「行きたい場所やお店をブックマークやメモ機能で記録している」「SNSなどで友人・知人が行っていた場所やお店をチェックしている」と回答していることが分かった。
Jekiは、「20代女性の半数に見られる、SNS情報を行きたい場所リストとして蓄積するというネット上での行動が、実際の外出行動につながっている可能性がある。マーケティングでは、これまではSNS情報がいかに『シェア』されるかが議論の中心だったが、今後は、SNS情報の『ストック』を念頭に置いた戦略が重要だ」と指摘した。
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