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個性に寄り添うヘアサロンづくりパンテーン「#PrideHair・サロン」プロジェクト始動

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P&Gが展開するヘアケアブランド・パンテーンの「#PrideHair・サロン」プロジェクトが12月17日、始動した。

パンテーンはこれまで、ブランドメッセージ「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」のもと、就職活動における個性の尊重などをテーマに、一人ひとりの個性について考えるきっかけをつくるキャンペーンを展開してきた。

今年9月には、自分を偽らずに自分らしさを表現できる就職活動について考える「#PrideHair」プロジェクトを始動し、テレビCMや新聞広告、交通広告、デジタル動画、および公式ブランドサイトにてLGBTQ+の元就活生の体験談を公開。10月7日に公開されたWebムービーの再生回数は1週間で2000万回を超えた。

9月30日~10月4日に東急田園都市線 渋谷駅、東急東横線 渋谷駅、東京メトロ線 新宿駅で掲出された交通広告。

同プロジェクトは、LGBTQ+の就活支援等を行うJobRainbowを共同発起人とし、日本初となるヘアサロン向けLGBTQ+フレンドリーマニュアルを作成するとともに、プロジェクトに賛同するサロンを全国に広める活動を行うというもの。また、LGBTQ+当事者への多様性を尊重するヘアサロンの情報提供や、当事者とヘアサロンをマッチングする仕組みづくりを行っていくとしている。

プロジェクト企画の背景としては、多くのヘアサロンから「サロンという場所を、さらに一人ひとりの個性に寄り添う場所にできないか」という声があったからだという。

同社の調査によると、75%のセクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)が、「ヘアサロン(美容院・理容室)で自分が本当になりたい髪型をオーダーできなかったことがある」と回答。また、美容サロンへの調査では、73%の美容師・理容師が、「ヘアサロンにおいて、セクシュアル・マイノリティのお客様への配慮や取り組みは必要だと思う」と回答する一方で、「勤めているヘアサロンに、セクシュアル・マイノリティのお客様への対応など、ダイバーシティに関するガイドラインがない・あるかわからない」と回答した人は93%にのぼった。

12月15日~16日には、プロジェクトに先立ったオンラインワークショップを開催。2日間でLGBTQ+の当事者10名と、LGBTQ+フレンドリーを実践しているヘアサロンで働く美容師3名が参加し、自身の体験談を交えながらの意見交換が行われた。今後、同ワークショップを踏まえたうえで、マニュアルの制作・普及に取り組むとしている。

(参考記事:パンテーンがLGBTQ+の就活をテーマに新キャンペーンを開始