8月9日長崎新聞に掲載された1万3000超の黒い丸の広告、そこで知らされた脅威と現実

今年8月9日、長崎新聞に掲載された広告が静かに話題を集めている。

その日、長崎新聞には、見開き30段の広告、原爆投下当時の航空写真を掲載した15段、原爆の威力を表した図など6種類のインフォグラフィックスを掲載した5段の広告という3種類の広告が掲載された。中でも目を引いたのは、見開き30段の広告だ。その紙面を埋め尽くしたのは、黒い丸。その数は1万3865個にも及ぶ。そして、2つの丸が赤く染まっている。実はこの黒い丸は、今現在、世界中に存在する核兵器の数。2つの赤い丸は76年前、1945年8月6日と9日に広島と長崎に投下された原子爆弾を示しているのだ。

 

 

「たった2発で2つの都市が壊滅した。それ以上の威力を持つ爆弾が、これだけの数、今現在世界に存在しています。世界に存在する核兵器1万3000発と、使用された2発の核兵器を新聞紙面で見せることで、その脅威を感じてもらいたいと考えました」と話すのは、この広告を企画したコピーライター 鳥巣智行さん。

長崎県出身で、平和学習プログラムを開発するなど平和活動を続けている鳥巣さんは、昨年の石畳のラッピング広告に続き、8月9日の新聞広告を企画した。

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