ワークポートは1月27日、全国20~40代の転職希望者386人を対象に行った、経営理念(ミッション、パーパス)に関する調査の結果を発表した。
それによると、現在の勤務先または、直近の勤務先で掲げる経営理念(ミッション、パーパス)を「明確に言える」と回答した人は55.4%となった。経営理念が「そもそもない」人を省くと、6割強が経営理念を認識していた。
さらに経営理念に「共感しているか」を聞く質問では、「共感している」「やや共感している」の合計が54.0%となり、半数が働いている会社の価値観と一致していると感じていた。共感する理由を見ると、「自身の仕事が社会貢献に繋がっている実感が得られている」からだという意見が多く挙がった。また「納得のいく、簡単な言葉で示されている」といった分かりやすさも共感に繋がっている。
これに対し「共感していない」理由を見ると、「机上の空論めいている」など、「経営理念と現実に乖離」が生じている様子がうかがえた。
現在の勤務先または、直近の勤務先に入社する際に、「経営理念を重視していたか」を聞く質問では、65.6%が「重視しなかった」という結果に。一方で、これから転職先の会社を選ぶ際に経営理念を重視するか聞いたところ、「重視する」人が70.2%だった。
重視する理由を聞いたところ、「今の会社にいて経営理念に納得ができなくなり、初めてその重要性に気付いた」など、前職や現職選びの後悔をきっかけに重視するようになったという意見が多く挙がっている。
一方で重視しない理由には、「必ずしも会社の実態に経営理念が反映されているとは限らない」とする意見があった。
なお転職の際に、「会社の経営理念に共感できない場合は応募を見送る」と回答した人は、53.6%と半数を超える結果となり、意欲高く働き続けるために、経営理念への共感を重視している様子がうかがえた。
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