失恋した人の無力感も暴走も「くらしのマーケット」なら助けてくれる

4月末に全受賞作が発表となった、月刊ブレーン主催オンライン動画コンテスト「BOVA(ボバ)」(第9回)。一般公募部門グランプリを受賞したのは、みんなのマーケットのサービス「くらしのマーケット」を使ってみたくなる動画「落ち込みすぎな失恋ソング『失恋すると人は何も手につかない』」。制作チームの中原小百合さん(電通)、細谷映麻理さん(OND°)、小林崇士さん(東北新社)がその意図を語る。

チームで失恋エピソードをたくさん出し合った

同棲していた彼女と別れ、抜け殻のようになった主人公。失恋で何も手につかない彼のもとに現れたのは“くらしさん”。暮らしを助ける200以上のサービスをオンラインで提供する「くらしのマーケット」を擬人化した存在だ。

トイレの電球が切れれば「出張高所電球交換」、食事さえも喉を通らないところに「出張シェフ」、悲しみのあまり床を涙で水浸しにしてしまえば「出張水漏れ修理」と、“くらしさん”が次々と生活を助けていく。そんな彼にもやがて、新たな恋に落ちる瞬間が。出社時にマンションの住人らしき女性に会釈をされ、その場に崩れ落ちる。その傍らにも、やさしく寄り添う“くらしさん”の姿があった――。

みんなのマーケットのサービス「くらしのマーケット」を使ってみたくなる動画という課題に対し、失恋で普段通りの生活がままならない人に寄り添う同サービスを表現した本作。電通のプランナー 中原小百合さんを中心としたチームが制作した。

中原さんと演出・監督の細谷映麻理さん(OND°)は入社7年目で、プロデューサーである小林崇士さん(東北新社)は入社10年目。2回目のBOVAへの応募となった中原さんは「同世代と思い切り自由に制作してみたい」と考え、以前から親交のあった小林さんに相談しチームを結成した。

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