味の素は6月24日より、Z世代をターゲットとしたカップ粥「粥粥好日(カユカユコウジツ)」をECサイトおよび渋谷スクランブルスクエアにて期間限定で発売する。同商品は、味の素が2021年4月に設立したZ世代事業創造部発となる初めての製品。レシピ開発やデータ分析のDX推進にあたり、ブランド開発支援事業を行うドットミー社が支援した。
Z世代事業創造部は、若年層に向けた新規事業創出を行う専任組織として2021年4月、味の素食品事業本部内に設立されたもの。新事業検討チームに20代、30代の若手社員を起用し、立案・開発・市場定着まで一貫して実施する部署として、新製品の上市を目指してきた。
今回、三井物産が2021年7月に設立したドットミー社と共同開発を実施。製品のレシピ開発や品質保証、EC・SNS・データ分析などのDX推進支援を担い、製品発売までのリードタイムを大幅に短縮することができたという。
また渋谷スクランブルスクエアの協力のもと、Z世代事業創造部が活動拠点とする同ビルの共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」において、生活者への調査やテストマーケティングを実施した。
「粥粥好日」は、レンジで温めるだけで本格的な味わいを楽しめるカップ粥。同社が行ったZ世代の食事に対する意識調査によると、「普段の食事に時間をかけたくない」「時間に関係なく食べたいときに食事をしたい」といった声が数年前と比較して増加傾向に。また、手軽に食べられて満腹になりやすい高カロリーな食事を摂ることが多く、それに対する罪悪感を覚えていることも分かった。
そこで手軽に罪悪感なく食べられる食事として、東洋古来のお粥文化に着想を得、近隣アジア圏の伝統的な料理をベースにした製品を開発。<鹹豆漿粥(シェントウジャンガユ)><南瓜粥(カボチャガユ)><麻辣火鍋粥(マーラーヒナベガユ)>の3種を発売する。
商品は、渋谷スクランブルスクエア3Fのポップアップストアで7月3日まで、ブランド特設ECサイトで9月23日まで販売予定。今後Instagramを活用して若年層に向けた情報発信を行うほか、デジタル広告も実施する。
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