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人に働きかけるコミュニケーション力を活かす価値を創出する社内DEIの推進 「CMOX FORUM2022」のセッションを紹介

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「マーケターの集合知で日本に突き抜けた成長力を」のスローガンのもと、2014年11月に発足した「CMO X」。2020年4月からはマーケターの、マーケターによる、マーケターのための組織として、運営の在り方を刷新。毎年ボードメンバーを選出し、そのメンバーが中心となって年間の活動を設計・実行しています。

またボードメンバーは自身が考えるマーケティングの課題について、同じ問題意識を持つメンバーと集まって分科研究会を結成。半年かけて議論を重ね、その成果は11月10日、11日の2日間かけて開催される「CMO X FORUM」の場で発表されます。
ここでは各チームのこれまでのディスカッションの内容についてレポートしていきます。

マーケターの能力はDEI推進にどう生きるのか?

種家純氏がリーダーとなるチームでは「CMO X DEI」をテーマに議論を重ねている。「CMO X」メンバーに加わった当時はマーケターとして活躍していた種家氏は現在、ANAホールディングス 執行役員グループCDO 兼 グループDEI推進部長の職に異動。マーケティングの仕事を経験しているからこそ、その力を社内のDEI推進にどう活かせるのか、との課題意識を持っているという。

社内のDEI推進は最終的には企業の変革を起こし、顧客にそして社会に新たな価値を創出することが的のはず。手段が目的化しないDEIの在り方とは、といった点についてメンバーに議論のテーマを投げかけた。

種家氏は「マーケティングの担当から現在の部署に異動してきて、インターナルコミュニケーションの在り方を考える良い機会になった。マーケティングが行う対外的なコミュニケーションでは、顧客の価値観に合わせてクリエイティブを考えている。しかし必ずしもインターナルではそうした取り組みは積極的ではない。『話せばわかる』を前提にしない取り組みを推進する上では、マーケターとして経験を積んできた皆さんの見解に貴重な示唆があると思う」と研究会のなかで意気込みを語っていた。

DEIの推進は顧客を始めとした社会の意識が変わってきていることに対応した動きであることから「マーケティング・コミュニケーションにおいても多様な価値観を意識しなければならない」といった意見。また「マーケティングの企画は多様なバックグラウンドのメンバーで構成した方がプロジェクトを通じてメンバーの成長がある」といった今日的な課題についての議論もあったが、最終的にはマーケターだからこそDEIの推進をどう価値創出につなげていけるのか、というこれまでDEIの文脈では出てこなかった視座が複数出てきていた。特にDEIの推進、その方針は企業のパーパスと大きく関わる。パーパスを体現する形で、従業員の振る舞い方が規定されるし、そうした活動を通じて、従業員満足の向上につなげていく必要があるという見解から Employee ExperienceとCustomer Experienceの関係性などについても議論に。ブランドの体験価値が重視される時代、企業の「言っていること」と日々の活動が齟齬がない形で展開されるようになるうえで、DEIの推進が手段として有効に機能するのではないか、といった視点も出てきた。

企業の歴史や規模も異なる4名のディスカッションからは、多くの企業で応用可能なDEI推進の本質が浮かび上がってきそうだ。

「CMO X FORUM」申し込み受付中!!
 11月9日、10日開催
「CMOX FORUM2022」の詳細・申し込みはこちら

 

【参加者】

ANAホールディングス
執行役員 グループCDO グループ DEI推進部長
種家 純 氏

 

Tokyo Tea Trading
企画開発部 部長
黄 珊珊 氏

 

ユーグレナ
執行役員 ユーグレナヘルスケアカンパニ- Co-カンパニー長
工藤 萌 氏

 

レノボ・ジャパン
マーケティング統括本部 統括本部長 CMO
リュウ シーチャウ 氏

 

「CMO X FORUM」申し込み受付中!!
 11月9日、10日開催
「CMOX FORUM2022」の詳細・申し込みはこちら