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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

『ウォーターボーイズ』に憧れ、次に俳優を目指した(仲野太賀)【前編】

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【前回コラム】夢の中で即興で歌った曲をアルバムの1曲目にした(眉村ちあき)【後編】

今週のゲストは、映画に舞台にCMにと大活躍中の俳優 仲野太賀さん。最近ではサントリーの缶チューハイ「-196℃ 瞬間凍結」のテレビCMに仲野さんが出演、権八さんが企画を手がけました。番組内では「-196℃瞬間凍結」で乾杯するも、盛り上がり過ぎて“ただの飲み会”と化す予想外の展開に!?

(左から)権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、仲野太賀、中村洋基

※本記事は2023年4月16日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

「大人じゃん」と「コクヨのヨコク」

澤本:はい、皆さんこんばんは。CMプランナーの澤本です。

権八:こんばんは。CMプランナーの権八です。

中村:こんばんは、Web野郎こと中村洋基です。皆さん、近況はいかがでしょうか?

澤本:近況は、サントリーホールディングスが2023年1月から展開している「大人じゃん」という新成人の方を応援する広告シリーズの第2弾で、Web動画「大人じゃん・ここからだね04」篇が公開されました(4月4日公開)。アーティストのimaseさんに音楽をつくっていただいて、茅島みずきさんに主人公的な役を演じてもらってます。

「【04世代へ】大人じゃん・ここからだね04」篇(120秒)。

権八:あの甘酸っぱいというか、ちょっと初々しい感じの男女の恋。いいですよね。

澤本:権八くんは?

権八: 僕は、「コクヨのヨコク」ですね。84の橋田(和明)くんが誘ってくれた仕事で。コクヨの社員の方々が自分たちの言葉で未来の「予告」を発信するというCMが流れています。品川駅でめちゃくちゃでかい壁面広告とサイネージもいっぱい流れます。

コクヨのヨコク「未来に生かされる大失敗をします!? ほか」篇(30秒)。

中村:「コクヨのヨコク♫」っていう20年前のCMがありましたけども。リバイバルのものですよね。

権八:リバイバルなんですけど、中身はぜんぜん違うんですよ。その昔、独身時代の澤本さんが、コクヨの方との合コンに憧れていた、と。

澤本:この間、そういう話をしたんだよね。権八に「コクヨのCMをやる」って聞いて。僕が過去にどの会社の社員と合コンしたいかと聞かれた時に、明確に「コクヨである」と答えて。

権八:あはははは!

中村:なんでですか?

澤本:いや、コクヨの方ってキチンとされていて、でも話すと楽しそうというイメージがあったので。まぁ一度も実現しなかったですけどね。

中村権八:あはははは!

中村:ということで、今夜も超絶素敵なゲストにお越しいただいております! 俳優の仲野太賀さんです、よろしくお願いします!

仲野:よろしくお願いします! 仲野太賀です!

「飲み屋での出会い」がソフトバンクのCMへ結実!

権八:ようこそお越しくださいました。

仲野:呼んでいただき、ありがとうございます。

中村:仲野さんは澤本・権八のふたりとも仕事でご一緒してるんですよね?

権八:僕よりも澤本さんの方が太賀くんとは長いですね。

澤本:長いというか、まずはソフトバンクのCM(「SPY登場」篇、2022年9月公開)につい最近出てもらって。ありがとうございました。

ソフトバンク「SPY登場」篇。

仲野:こちらこそありがとうございました。

澤本:不思議なことに、10年ほど前にちょっと寄った飲み屋さんで横の席だったんですよね。

仲野:そうなんですよ(笑)。

澤本:その時、僕はもちろん太賀さんのことを知っていたので。

仲野:それがビックリなんですよ~。

澤本:そこでずっと役の話とかをしていて。その後、連絡先を交換したんですよ。それで、ドラマに出ているにたびに「いいな」と思ったら「いいですね!」って送ったりして 。

仲野:はい。毎回感想をいただいて。それでようやく、ソフトバンクのCMでしっかりご一緒できましたもんね。

澤本:ホントですよ。ずっと昔から「一緒にやりたいです」っていう「嘘ついてる人」になっていたんで、良かったです(笑)。

仲野:あはははは!

権八:「仕事しよう」って、言葉だけのやつね(笑)。

仲野:めちゃめちゃありがたいです。

権八:僕はサントリーさんの新発売の缶チューハイ「-196℃」のCM(2023年3月公開)で、ですね。

サントリー/-196℃瞬間凍結「イチキューローうまい 発売日無し」篇 (15秒)。

仲野:お世話になりました!

権八:こちらこそ、お世話になりました。サントリーさんも、プレゼンの時に即決しましたね。

仲野:本当ですか?

権八:「仲野さんでいきたい」と。

仲野:めっちゃ嬉しいです。僕もレモンサワー大好きなんで、「キター!」と思って。ありがとうございます。

権八:しかもね、また後でゆっくり話を聞きたいんですけど、本当にはっちゃけていただいて。

仲野:あはははは! 楽しい撮影でしたね。

権八:めちゃくちゃ楽しかったですよ。その時に「今度また!」「ぜひぜひ!」なんて話をして今に至る、という感じですかね。

澤本:出ていただいてありがとうございます。

仲野:ノコノコやってきました(笑)!

一同:(笑)。

好きな言葉は「撮休」、嫌いな言葉は「渋滞」

中村:いろいろお聞きしたいんですけど、はじめに毎回ゲストの方にお願いしている「20秒自己紹介」というコーナーがございまして。この「すぐおわ」は広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数20秒に合わせてやってください、というコーナーでございます。

仲野:おぉ~! なるほど。

中村:いきなり準備はよろしいでしょうか?

仲野:はい(笑)。大丈夫です。

中村:では、どうぞ!

カーン♫

仲野:えー、東京都杉並区からやってきました、仲野太賀です。30歳です。Gカップです(嘘)。二世俳優です。好きな言葉は「撮休」、嫌いな言葉は「渋滞」……。

カンカンカン♫

一同:あはははは!(拍手)。

権八:なにそれ!(笑)。

仲野:あっという間に終わりましたね~!

権八:あっという間だし、こういう自己紹介の人、初めてじゃない?

仲野:ホントですか?(笑)。

澤本:ていうか、「二世俳優」っていう言い方も初めて聞いたけど(笑)。

一同:あはははは!

権八:そうかそうか、自分のことをね!

仲野:20秒は短いなぁ~! もっともっと伝えたいことがいっぱいあったから難しいですね、20秒の世界。

澤本:もう1回やります?

仲野:大丈夫です!

一同:あはははは!

中村:めちゃくちゃ斬新でしたね、逆に素人感を出してくる、みたいな(笑)。

仲野:下手くそなだけですね(笑)。

権八:杉並区なんだ? みたいな。

仲野:杉並区から来ました。

権八:Gカップって、なに?(笑)。

仲野:「隠れ巨乳」でやらせてもらってます。

権八:ちょっと今、どう突っ込んでいいか、間合いがわからないな(笑)。

仲野:あっはっはっは!

権八:まぁ、忙しいからね。やっぱり「撮休」ですよ、好きな言葉は。

仲野:好きな言葉、そうですね~。まあ、Gカップと悩んだんですけどね(笑)。「撮休」ってことにしておこうかなって。

澤本:でも、好きな言葉がGカップだったら、被っちゃうからね。

仲野:乗せていこうかな、と。

一同:あはははは!

権八: 「渋滞が嫌い」ということで、車を運転されるんですよね?

仲野:そうなんですよ。今日も車で来ました。

権八:こだわりがいろいろありそうだな。

仲野:好きですね、車は。元々旧車が好きで。ちょっと角ばった90年代の車が好きで乗っていたんですけど、ちょっと調子悪くなっちゃって。今は、現行車に乗っています。

澤本:昔は何に乗ってたんですか?

仲野:昔はボルボの240っていう、カクカクしたレンガみたいな車です。

権八:ステーションワゴンみたいなやつ。

仲野:そうですね。

権八:カッコいいよね。

仲野:最初はフォルクスワーゲンの「ゴルフⅡ」の「カブリオレ」で。これは知り合いの方に譲っていただいて乗っていたんですけど、それも調子が悪くなっちゃって。その後に「240」に乗って。そこまでは旧車だったんですけど、仕事場に自分で運転していくことも多いので、さすがにどこかで止まって迷惑かかったらいけないなと思って、泣く泣く現行車にしました(笑)。でもやっぱり、現行車はすごいですね。夏は涼しいし、冬はあったかいし。止まる心配ないし(笑)。

一同:あはははは!

「正解がわからない現場」で生まれた「うまい!」のひと言

中村:さっき話に出たサントリーのチューハイ「-196℃」 のCMですが。お笑いコンビ「ラランド」のサーヤさんと夫婦役で共演されてましたよね。

仲野:はい。

中村:で、太賀さんが「カキーン!」と凍結される、と。

仲野:はい、そうです。

中村:凍結されて、その後爆発する、という表現でよろしいんですかね、権八さん?

権八:はい、大丈夫です!

中村:で、撮影が「めちゃくちゃ楽しかった」という話が出ましたが、どんな感じの撮影だったんですか?

仲野:CMの撮影中にいろんなお芝居で、擬音というか「1、9、6」の言い方とか、リアクションのワンフレーズを何パターンも「次はこの言い方してみようか」とか「もっとはっちゃけてやってみようか」とかを試してみて。たぶん、正解は誰もわかっていなかったと思うんですけど……。

権八:すみません!(笑)。

仲野:とにかく、思いついたものを何パターンもトライしていく、みたいな。それがとても楽しくて。

権八:仲野さんはね、ホントに神!

仲野:いやいやいや!。

権八:だってさ、本当におっしゃる通りで。正解がわかんないわけですよ。つまり「-196℃」を飲んで、凍って、爆発して。言い方はアレですけど、この世から一瞬消えて(笑)。で、その湯気の中からまた生まれ直す、みたいな。その時に出る言葉のテンションって、どんなだろう?と。正解がわからないことに加えて「今までなかった新しいシズル表現」をつくりたい、というものすごく気合いが入った商品なので。だからどういうテンションが正解で、どの表情がいいんだろう?ってその場で模索していったんです。

仲野:そうですよね! 本当にたくさん試しました。僕も人生初めての「凍結」であり、初めての「爆発」からの復活だったので(笑)。なかなか自分なりの答えが見つからなかったんですけど、みんなで探っていきましたね。

権八:そうなんですよ。これ、本当にすごいなと思ったのは、嫌な顔ひとつせずに盛り上がってくださって。自分からも「こうですかね?」とかいろいろアイデアを出していただいて。それで、僕らの想定の全然上を行くものが出てきた。

仲野:本当ですか?

権八:本当。だって、最終的にあれだけいろんなセリフのパターンを撮ったんだけど、最後に「うまい!」って叫ぶやつに決まったもんね。

仲野:はい、最終的にシンプルなワードに着地したけど、そこまでのプロセスがあっての「うまい!」でしたからね。

権八:あんな「うまい!」の言い方、見たことなくて。

一同:あはははは!

権八:サントリーさんの皆さんも、「やっぱり “うまい!”だと普通になっちゃうよね」という反応で、「優先順位低めで」と言われてたわけですよ。一応エキストラのセリフとして入れてはいたんですが。でも、現場でどうしても「うまい!」と言ってほしかったから言ってもらったです。そしたら、全然イメージになかった「うまい!」を言いやがって……!(笑)。

仲野:いや、嬉しいです。そんなふうに言っていただいて。

権八:そしたら、サーヤさんも爆笑してて。

仲野:サーヤさんが笑ってくださったのは嬉しかったし、やりやすかったですね〜。

権八:というわけで、本日。「-196℃」を持ってきたんですよ。でも、今日は車でいらっしゃったと。

仲野:ホントにすみません! タイミングが悪い男で。

権八:でも、皆さん気をつけてくださいよ。触っただけで凍り始めますので。

仲野:凍結して、このラジオブースから全員いなくなるっていう。いやぁ~、ホントに飲みたかった! 先に言ってくださいよ~!(笑)。

権八:そうだよね、言っておけばよかったよね!(笑)。

澤本:でもかわいそうだよ。僕らだけ開けて飲むんじゃさ。

仲野:いや、飲んでください。おいしいので!

権八:じゃあ、せっかくなんでね。

中村:開けます!

一同:「イチ、キュー、ロク!」

プシュ!♫

西島秀俊と演じた「スパイ」の続きが見たい!

権八:音、すごいよね!

仲野:あはははは!

権八:「ロク!」で飲むんですよ、コレ。ホントはね。じゃあ、カンパーイ!

澤本:いま、太賀さんは飲んでないですからね。

権八:あ、うまい! うまいです、ゴメンね(笑)。

仲野:おいしいですよね~。

澤本:でもさ、これ、サントリーさんから1円もお金もらってないのに、こんなことしていいのかね?

中村:そうですよ! むしろ、お金をもらっている方をフィーチャーしないと(笑)。西島秀俊さんとスパイ役で共演していたソフトバンクのCMはどうだったんですか?

澤本:このソフトバンクのCMは永井聡監督だったんですが、もうめちゃめちゃかっこよく撮るわけ。やっぱりスパイだからね。

仲野:ありがたいです、本当に。

澤本:ただ、めちゃめちゃかっこよく撮るんだけど、やってることはむちゃくちゃ間抜けなんだよ。

一同:(笑)。

澤本:ああいうバランスも役者さんにキチンと計算していただいて。見ていて撮影の現場も楽しかったし、仕上がったものも僕ら的に良かったので。ありがとうございました。

仲野:僕も嬉しかったです。ソフトバンクのCMに出られるなんて、考えもしてなかったんで。幼い頃から見ているCMでしたから。

澤本:そう言ってくれるんだけど、ショックだったのは「幼い頃から」って……。

一同:(笑)。

澤本:もう、そんな歳になったんだなってね(笑)。

権八:20年ですよ。

澤本:そうだよね、ヤバイよ。

仲野:10歳の頃から見てます。そんなソフトバンクのCMに出させていただいて、本当に感謝しています。しかも、西島さんとバディを組めるなんて。

権八:いやもう、最高のコンビだよね! 西島さんは初めてでした?

仲野:いや、同じ作品で西島さんが映っている遠くにいる、とか(笑)。そういうことは2回ほどあったんですけど。でも、こうやってガッツリご一緒させていただくのは初めてですね。嬉しかった~!

権八:最高のふたりじゃないですか、ホントに。

澤本:これはCMで終わるのはもったいないぐらいだよね。

権八:そうそう!

仲野:そうですね~、あのスパイたちの続きを。

権八:西島さん、超良い人だしね。

仲野:超ステキですね! めちゃめちゃ優しくて、気さくで。ホント、包まれるような撮影現場でしたね。

権八:「お父さん」は一緒に登場したんですか?

仲野:はい、一度お会いしました。お父さまには。

一同:(爆笑)。

仲野:ご挨拶だけさせていただいて。感動しましたね。「おお~、本物だぁ~!」って。

権八:そうだよね! ずっと出てるから。

仲野:そうですよね、大ベテランですから。芸歴で言ったら、たぶん僕より長いです。

『ウォーターボーイズ』に憧れ、プールで自主練

権八:太賀くんは、いつ頃から俳優をやってるんでしたっけ?

仲野:中学2年生、13歳の頃なので、今年で17年目になりますね。

澤本:そのあたりの話をちゃんと聞こうかな。最初はどうして始めたんですか?

仲野:元々、ドラマとか映画を見るのがすごく好きだったんです。なにせ父が俳優(中野英雄)で、母がマネージャーをしていたので、家の中でドラマや映画の話が飛び交っていて。母がドラマウオッチャーで、一緒に連ドラを見るのが大好きだったんですよ。そこからのめり込んでいって、一番ハマったのが映画『ウォーターボーイズ』(2001年公開、矢口史靖監督)でした。 大好きだったので、小学生の頃は夏休みに市民プールでシンクロの練習をしてたんですよ、映画に影響されて。

澤本:え、太賀くんが?

仲野:そうです。ウォーターボーイズになりたくて「スカーリング」っていうプールの上に浮かぶ練習をしていました。でも一人だし、なんにも面白くないし。「俺がやりたいのは、これじゃない」と。

一同:あはははは!

仲野:違うぞ、たぶん俳優だ、と思って(笑)。まぁ、そこからは「俳優さんになりたい」と意識するようになって。『月刊De☆View』(oricon ME)という雑誌に載っていた林遣都くん主演の野球映画『バッテリー』(2006年公開、滝田洋二郎監督)のオーディションに応募して、それが決まって本格的にデビューしたんです。

澤本:じゃあ、元々は『月刊De☆View』のとあるページにあった募集告知がきっかけで?

仲野:そうですね。

澤本:よく聞かれるでしょうけど、「役者になりたい」って言ったら、お父さんはどう言われたんですか?

仲野:反対はなかったですね。もう、めちゃめちゃ激甘なんですよ、うちの父は(笑)。「これはしちゃダメ」とかも言われたことないし。しかも放任主義というか、すごく尊重してくれていたので、そのままやりたいことをやらせてもらったという感じです。

中村:見ました、見ました! テレビで。もう、激甘で超溺愛、だったんですよね?

仲野:溺愛でしたね~!

権八:それってどんな感じで?

仲野:小さい時から、欲しいものはなんでも買ってくれていたし(笑)。僕もすごい甘えん坊だったので、母に言っても買ってもらえないけど、父に言ったら買ってもらえるな、みたいな感じで(笑)。

権八:はいはい。

仲野:そんな感じで、すごい甘やかされましたね。

権八:それってどうですか? そういうふうに育ってきて(笑)。

仲野:いや、結果としてすごい甘えん坊な人間になってしまったんですけど(笑)。でもおかげで親子関係も良好です(笑)。

権八:ちょうど今日ね、そういうことがあったのよ。うちの子が「ちいかわ」のキーホルダーが欲しいとお店で泣いて。似たようなの山ほど持ってるし、ママは買ってくれなくて。そしたら「パパー!」って抱きついてきて……。

一同:(笑)。

権八:「ん、どうしても欲しいの?」とか言って買ってあげたら、僕がママからめっちゃ怒られるというね(笑)。

仲野:あはははは!

権八:数時間前にそういうやりとりがあって。「やっぱダメなのかな?」とか思ってたけど、今の話を聞いたらちょっと勇気をもらいました。

仲野:奥様には言えないですけど、買ってあげてください。

一同:あはははは!

権八: じゃあ、怒られた記憶もない?

仲野:僕すごく遅刻魔だったんですよ、学校に対して。

権八:学校に対して!?(笑)。

仲野:小中学校の頃、あまりにも起きないのでそれで怒られた、とかはありますよ。「起きろー!」みたいな。それぐらいですね(笑)。

権八:面白い。

仲野:母の方が厳しかった、という印象がありますね。

権八:まぁね。どっちかが厳しければ、どっちかが優しいのがいいんじゃないですかね!

仲野:そうですね~。

『愛という名のもとに』はまだ見ていない

澤本:前に、お父さんの出ていらしたドラマはまだ見ていない、とおっしゃっていたじゃないですか?

仲野:はい。

澤本:それはまだ継続中なんですか?

仲野:そうですね。『愛という名のもとに』(1992年、フジテレビ系)ですよね? まだ見てないですね~。

中村:「チョロ」(中野英雄さんが演じた倉田篤という役の愛称)ですよね?

仲野:はい。

中村:チョロといえば、あの回(仕事や女性関係に苦悩したチョロの自死が描かれた回)の翌日、日本中の皆が「チョロが、チョロが!」って言ってましたよ。

権八:ホントに、みんな見てた。

仲野:ありがたいことに、そういう風に言っていただけて。なんとなく「チョロ」の全体像は把握しかけてるところで…。

一同:(爆笑)。

澤本:コラージュして?(笑)。

仲野:そうです。パッチワーク的に「こういう人だったんだな」っていうのは把握してるんですけど。なかなか実像には触れられてないというか……(笑)。

権八:でも、見ないんだ?

仲野:「いつか必ず」とは思っているんですけど、なんか恥ずかしいですね。「芝居が似てたらやだな〜」とか 。自分が重なってくる感じがこっ恥ずかしくて。

権八:でも、『愛という名のもとに』に限らず、結構出られていますよね。

仲野:はい。でも、小学生の頃はもうVシネ(東映)に出ていたので、子どもが見れるものはまずなくて。でも、高校生ぐらいの時に『アウトレイジ』(2010年公開、北野武監督)に出演が決まって、その時点で「うわぁ~、北野組に出るんだ!」って家族で大騒ぎになりましたね。「お父ちゃん良かったね~!」みたいなお祭りがあって。その時に初めてちゃんと父のお芝居を見ました。そういう点では、ちょっと特殊な二世俳優なのかもしれないです。

権八:でも、ふだんとは全く違うだろうし。そこまで見ていてこっ恥ずかしくもないんじゃない?

仲野:そうですね。でも、なんていうんだろう……。さすがに『愛という名のもとに』の頃は若いので自分が重なっちゃうんですけど。『アウトレイジ』の時は、もうおじさんですからね。その時は、僕も役者を始めていたので変なバイアスがかからずに見れたというか。

権八:なるほど~! そういうものなんですね。

澤本:なんか、飲んじゃったら酔っぱらってきた……。

一同:(爆笑)。

中村:ふつうに「おじさんの飲み会」だね。

仲野:たしかに、飲み会みたいなテンションになりますね(笑)。

権八:ごめんね、ホント……(笑)。太賀くんはもちろん全く口をつけずにいます。

仲野:家に帰ってから飲みます。

中村:あははは、すみませんホントに(笑)。まだまだ話は尽きませんので、来週も引き続き俳優の仲野太賀さんをお迎えしてお送りします!

〈END〉

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