【はじめに公開】「なまえ」が、ビジネスをブレークスルーする~ 『なまえデザイン』(小藥元著) 

「宣伝会議のこの本、どんな本?」では、当社が刊行した書籍の、内容と性格を感じていただけるよう、「はじめに」を掲載していきます。
今回は、5月23日に発売した新刊『なまえデザイン そのネーミングでビジネスが動き出す』(小藥元著)の「はじめに」より一部をご紹介します。

なまえデザイン そのネーミングでビジネスが動き出す
著 者:⼩藥元
定 価:2,200円(本体2,000円+税)
詳細・購入は こちらから

今、経営者が別の言葉で
名づけたがっているのはなぜか。

経営者の方とお話ししていると「言い換えたい悩み」を多くの方が抱えています。同じ産業、同じカテゴリー、同じサービスに見えてほしくないからです。「運送業」ではなくて、何と呼べばいい?「宅配」ではなくて、何と呼べばいい?「ドライバー」ではなくて、何と呼べばいい?「リユース業」ではなくて、なんだろう。「買取」ではなくて、「査定」ではなくて、なんだろう。考えは尽きません。

他社とは違う言葉で価値規定をしたい。同じ名を安易に使ってしまうと埋もれてしまう。それは「事業定義」そのものであったり、「ブランドの差別化」や「ブランドのビジョン」に直結するでしょう。あるいは「ブランドネーミング」「サービスネーミング」に結実する。まさに宅配の世界で「宅急便」が生まれたように。企業の価値を言語化することや企業のコトやモノに名づける行為は、経営やビジネスと密接に関わる重要なことなのです。

実はネーミングが、「もっと伝えたい」
「もっと売りたい」「もっと目立ちたい」を解決する。

この本で取り上げる「なまえ」とは、名詞を超えて「何かの事象や対象を、人がそう呼ぶ・名づける」という「呼び名全て」。私自身がそれら全てを、社会におけるデザインとして大きく捉えているからです。そして「なまえデザイン」とは、なまえからはじまるコミュニケーションやひろがる未来をデザインすることを指します。

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