ヤンマーホールディングスは6月20日、同社が制作・プロデュースを手がけるオリジナルの商業アニメプロジェクトの本格始動を発表した。作品タイトルは「未ル」(ミル)に決定し、7月1日から4日(現地時間)までアメリカ・ロサンゼルスで開催される北米最大級のアニメイベント「Anime Expo 2023」に出展する。アニメの公開は2024年を予定している。
「未ル」は、2022年11月発表のオリジナルアニメプロジェクト「YANMAR Project Socius」を発展させたもの。脱炭素社会への移行など、人と自然が共生する持続可能な社会の在り方を模索する動きが世界的に加速する中、本作では「人と自然の対峙と調和」をテーマに、自然という、生きていくために必要な住環境を守るべく、主人公が苦闘し成長していく姿、そこにあるロボットの姿をアニメで表現するという。
同社によると、本作の制作は世界中で共通言語となりつつある「アニメ」をきっかけとした海外での認知拡大の取り組みの一環だという。さらに、持続可能な社会の実現という世界共通の目標を、アニメのストーリーにのせて描くことで取り組みへの共感を増やしたいと説明している。
ロボットの原案は同社の農業機械や建設機械をはじめ、各種グラフィックなどのデザインに取り組んでいるインハウスのデザイン室のデザイナーが担当。アニメタイトルは、主人公たちが「人の豊かさ」と「自然の豊かさ」を両立させた「未来」を切り拓いていく姿をイメージし、「未ル」に決定した。
6月20日には「未ル」の公式サイトも公開。アニメに関する情報が随時更新されるという。
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