(本記事は月刊『ブレーン』8月号「『仕事を奪う』は本当か 生成AIの隆盛とクリエイターの未来」特集からの転載記事です。特集の詳細はこちらから)
月刊『ブレーン』が実施した、クリエイターを対象としたAIの活用実態に関するアンケート。結果として、広告制作の現場で「生成AI」を使用したことのあるクリエイターは約3割だった。
クリエイターにどの程度AIに関心があるのかを選択してもらったところ、全体の91%が「関心あり」と回答した。また、活用についても74%が「意欲あり」とし、クリエイターの関心・活用意欲の高さがうかがえる。
【AIへの関心】
【業務におけるAIの活用意向】
一方で、業務にAIを使用しているクリエイターの割合は33%と半数以下。また、所属企業がAIを導入しているか、という質問についても、5割以上が「導入していない」と回答しており、活用したい意欲や関心の高さに対し、業務への使用は進んでいないようだ。
【業務におけるAI活用経験の有無】
【所属する企業におけるAIの戦略的活用】
本格的な業務への活用はまだまだこれからの生成AIだが、今後の活用イメージとしては以下のような声が挙がった。
・自動生成〜自動運用。アワードビデオのAIフォーマット化など、メインではない業務の軽減ができることが望ましい。(広告会社・40代・プロデューサー)
・色々なAIのAPIを組み合わせて新しいサービスをつくりたい。そこに広告クリエイターらしいエッセンスを入れていきたい。(広告制作会社・40代・クリエイティブディレクター)
・AI生成による実写化。(広告会社・30代・クリエイティブディレクター)
・画像生成や音声生成でCMやムービーを作ってみたい。
(広告会社・20代・アートディレクター)
・AIとUnreal Engineを組み合わせて、テキストから背景の環境をつくれるようになると、バーチャルプロダクションの活用法が格段に広がる。(映像制作会社・40代・ディレクター)
・手書きラフから自動カンプ生成する技術に興味・関心がある。
(広告制作会社・30代・アートディレクター)
・AIと漫才。(広告制作会社・50代・ストラテジックプランナー)
・できる限り活用することで、社会全体の進歩に貢献することができると感じている。
(映像制作会社・20代・プロダクションマネージャー)
・AI活用による作業の効率化、短縮化。(広告制作会社・50代・マネジメント)
・同じオリエン(条件)でAIと人間が作ったものを比較(過去案件など)したらどうなるか知りたい。(広告制作会社・40代・コピーライター)
※本調査は、広告・クリエイティブの専門誌『ブレーン』の8月号(6月30日発売)「『仕事を奪う』は本当か 生成AIの隆盛とクリエイターの未来」の中で実施したものです。
月刊『ブレーン』2023年8月号
【特集】
「仕事を奪う」は本当か
生成AI の隆盛とクリエイターの未来
▼CASE STUDY
・大日本除虫菊/キンチョール「ヤング向け映像」
・KDDI /αU「もう、ひとつの世界。」
・近畿大学「上品な大学、ランク外。」
・櫻坂46『 Start over! 』
▼調査
クリエイターのAI 活用実態調査
262人の答え
▼座談会
広告会社が挑む
クリエイティブ力を拡張するAI の使い方
児玉拓也(電通グループ)
柴山 大(アイレップ・博報堂テクノロジーズ)
毛利真崇(サイバーエージェント)
▼OPINION
・渋谷慶一郎/音楽
・一ノ瀬京介/映画
・橋本祐樹・リョウマツモト/ファッション
・手塚 眞・栗原 聡/漫画
▼REPORT
グローバル事例に見る
未来の可能性
志村和広(電通)
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