りそなHD、DGに追加出資91億円 決済サービス強化、共同ファンド組成

りそなホールディングス(HD)は12月22日、デジタルガレージ(DG)の株式を追加取得すると発表した。発行済株式の10%ほどを保有する予定。りそなHDは子会社を通じて決済サービス事業を強化するほか、DGは共同で、スタートアップ(新興企業)向けの投資ファンドを組成する。

りそなHDは2024年1月9日付で、DGの第三者割当増資を引き受け、発行済株式の5.25%にあたる普通株式250万株を、91億5000万円で取得する。市場買付も行い、同4.75%となる株式226万株を追加で取得する。DGもりそなHD傘下のりそな決済サービスの株式の一部を取得し、持分法適用会社とする予定。

両社は共同で、セールス体制を広げる。DGはりそなHDの顧客50万社に向けて、決済関連サービスの営業体制を構築する一方、DGグループの決済加盟店にはりそな決済サービスの金融商材を販売する。スタートアップ向けの投資ファンドは出資総額100億円以上とする計画で、50%ずつの持ち分保有を基本に、今後、詳細を詰める。

DGは調達資金のうち、45億円をシステム開発資金、30億円をM&A資金、16億円を事業投資に充てる。いずれも決済事業の強化を想定。

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