店頭での実演を通じて魅力をアピール
パナソニックは10月下旬に、セパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」を発売する。業界初となる「マイクロミスト」機能を搭載したパワーノズルを採用。ノズルから噴霧するミスト粒子が目に見えないゴミに吸着することで、床の窪みなどに隠れた細かいゴミも吸引できる。競合製品の多くが「吸引力」をアピールする中、同社は吸引力だけでなく、新たな切り口を武器に訴求する考えだ。月産台数は2500台。マイクロミスト搭載のサイクロン式コードレススティック掃除機「MC-SB70KM」も発売する。
掃除しながら床面に噴霧される「マイクロミスト」
同社は2021年に業界初となる、充電中に掃除機内のゴミを収集できる「クリーンドック」搭載のセパレート型タイプを発売。ゴミ捨ての手間を省けるほか、簡単なメンテナンス性が評価され、今年8月にはシリーズ累計販売台数22万台を突破した。発売後、自動ゴミ収集機能搭載の競合製品も増加したが、同社はクリーンドックに集めたゴミを除菌・消臭できる高粒子イオン「ナノイーX」の搭載で独自性を発揮している。
コロナ収束後も消費者の健康志向は依然として高く、同社が実施した調査では、フローリング掃除において約4割が掃除機をかけた後に拭き掃除も行っているという。通常の掃除機がけでは、フローリングの溝に入り込んだハウスダストを取り除くことができず、「ざらつき」が残ってしまうという。
