■石坂さんのキャリアの軌跡
○大学生時代に、起業を2度経験。
○大学卒業後はNECに入社。営業活動を通してITのベースとなる知識を学ぶ。
○米国MBA留学を経て、Microsoftへ入社。プロダクトマーケティングマネージャを経験。
○多くの企業が国内外において協業、個人が世界中と繋がる支援をすることで日本を盛り上げていきたいという想いからLinkedIn Japanへ参画。
第4回 ゲスト 石坂誠さん
学生時代に二度の起業を経験し、NECに入社後は営業職に従事。2年半で退職すると、MBA取得のために家族とともに渡米。帰国後はMicrosoft Japanにて、プロダクトマーケティングマネージャとプラットフォーム戦略を務める。その後、再び渡米しMicrosoft本社にてオープンソースソフトウェア関連ビジネスの新規立ち上げと世界展開戦略と実行に携わる。帰国後、Microsoft JapanにてIoT、DX、宇宙、生成AIアプリ、GitHubとクラウドのマーケティングへの従事等を経て、現在LinkedIn Japanにてパートナービジネス統括を務める。
エンジニアやデータサイエンティストほどの専門職は目指さなくても、テクノロジー知識を自身の仕事に活かせる人になるためには、どんな勉強やキャリアづくりが必要なのでしょうか。
この企画は、ビジネスの最前線で活躍する「TECH人材」に、これまでの学びや自身のキャリアに対する考え方、実践について話を聞きます。今回はLinkedIn Japanの石坂誠氏に話を聞きます。
※本記事のインタビュアーは、DX人材育成のオンラインスクールを運営する、Tech0の前田諒氏と斎藤貴大氏が務めます。
大学時代に二度の起業を経験するも、ビジネスを学ぶために米国MBA取得へ
前田
:まずは石坂さんの経歴を教えてください。学生時代に二度も起業されているそうですね。
石坂
:一度目は20~21歳の時に、父とトナーカートリッジのリサイクル会社を起業しました。当時、アメリカではすでにリサイクルが流行っていたので、日本でも展開したいなと思って始めました。
まずは製造、その後は営業・マーケティングを担当し、チラシを配るなどもしていましたよ。従業員は60名に、年商も3~5億円まで成長し、数年前に父が高齢になったため売却しました。初めて経験することばかりで、色々と学べて楽しかったです。
二度目は義理の兄と家庭教師の派遣会社を興しました。義理の兄が家庭教師として独立する際に、自分も家庭教師のアルバイト経験があったので、もっと講師にもお客さんにも良いビジネスモデルがあるんじゃないかと話し合って、一緒にすることになったんです。
前田
:大学卒業後はNECに就職されたそうですね。
石坂
:就職活動ではコンサル系を受けていたのですが、NECは戦略コンサルの上流も下流もやると聞き、両方学べるのはいいなと思い、入社を決めました。英語力がなく、外資系はほとんど落ちました(笑)配属されたのは営業部門でして、ITの商社みたいな企業ですから、PCやネット環境、コンサルまで商材は様々です。日本企業のいいところって、ちゃんと研修があることですよね。私は理系でもなく法学部卒なので、入社後にIT商品の知識を得ました。
