海外の視点からみた「東京」を体験できるレストランやバー4選

モノの機能性だけでなくコトの体験価値が、マーケティング戦略上、ますます重要度を増している時代。マーケター、クリエイターは常に新しく魅力的な体験を探しています。
 
そんな魅力的な体験をいち早く経験できるのが、東京のレストランシーン。本記事は「エクスペリエンス・プロデューサー」の肩書で活動する、ミリモルホールディングス代表取締役の河野貴伸氏が、いま、体験すべき!とお勧めする、マーケター・クリエイターの感性を刺激する、レストランやバーを紹介する連載企画です。
 
店舗やメニューの紹介、そのお店の「エクスペリエンス」の何に、マーケター・クリエイターが学ぶべきポイントがあるのか、魅力を解説いただきました。

世には数多くのレストランやバーが存在し、そのバラエティはまさに東京という街の底知れぬ魅力を体現しているように思う。とはいえ、我々のように常日頃からマーケティングや広告、クリエイティブといった分野に携わる者にとっては、「単においしいだけ」の店ではどこか物足りない瞬間があるのではないだろうか。五感を揺さぶるような新鮮な体験とともに、「いつもの東京とは違う風景」を感じたくなる。そんな欲求を抱く読者諸氏のために、今回は「海外の視点からみた『東京』を体験できるレストランとバー」を紹介したい。

ご存じの通り、東京はあらゆる国や文化が混ざり合い、新たな価値観やトレンドを常に生み出し続けるグローバル都市だ。そこに根差しながらも、まるで海外にいるかのような刺激を与えてくれる店は少なくない。大切なパートナーや家族、同僚、友人とのひとときを共有しながら、まだ見ぬ東京を発見するきっかけとして活用してみてはどうだろう。

店舗紹介

身体への優しさと気品あふれる温室のような空間

L’Orangerie 光庵(オランジュリー こうあん/永田町)

写真 店舗・商業施設 L’Orangerie光庵

写真 店舗・商業施設 L’Orangerie光庵

写真 店舗・商業施設 L’Orangerie光庵

まず紹介するのは、永田町駅近くの「L’Orangerie 光庵」である。「身体にやさしいフレンチ」を掲げ、旅や仕事で疲れた人々の胃腸をいたわるような、穏やかで温もりのある料理を提供する。ホテルの中でも特に気の良い場所を選び抜き、ガラス張りの温室(オランジュリー)を思わせる開放的な空間を演出しているのが特徴だ。

「For Comfort 快適さを求めて」をモットーに、上質な食材の魅力を最大限に引き出す調理を行い、体に負担をかけないフレンチに仕上げている。ガストロノミーのような高級感と、ビストロのような気軽さを合わせ持つ“ビストロノミー”を体現する店としても注目を集めている。ノンアルコールのドリンクをはじめ、事前予約でビーガンメニューにも対応する柔軟さも魅力だ。

海外から来た人にとって、東京は「刺激的で都会的」なイメージが強いかもしれない。しかし、この店に一歩足を踏み入れると、まるでリゾート地に来たかのような穏やかさを感じるだろう。都会の喧噪を離れ、体をゆっくりと解きほぐしたい時にこそ訪れてみたい場所だ。

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