3月18日~20日(現地時間)、米国・ラスベガスにて開催されていたAdobe Summit2025。今年は「AIエージェント」の搭載を起点に、進化する顧客体験の提供やマーケティングコミュニケーションについてのセッションが数多く実施された。
開催2日目のキーノートでは、グローバルでホテル事業を展開するマリオット・インターナショナル(以下、マリオット)の副社長 兼 グローバル・マーケティング・オペレーションズ担当 ヒラリー・クック氏が登壇。世界中に顧客を抱える同社が、マーケティングコミュニケーションにおけるコンテンツ提供のパーソナライズ化に成功した理由が語られた。
具体的には、コンテンツ提供におけるワークフローを効率化することにより、キャンペーンなどのマーケティング施策の展開スピードは93%向上。顧客ごとに最適化されたコンテンツのバリエーションは、50万以上から200万近くへ拡張中だという。その結果、売上は目標の6倍を達成したという。
なぜ、マリオットはこのような成果をあげることができたのか。AIがマーケティング業務を自動化してくれる時代に、マーケターは何をすべきなのか。AdobeSummit2025では、AIを基軸にしたマーケティングの自動化の全貌を、同社が振り返った。