FCC賞2025が発表に、グランプリは「瀬戸しお」の「どうやらうまいらしい」に

福岡コピーライターズクラブ(FCC)は4月5日、優れた広告作品を称える「FCC賞2025」の受賞作発表会を開催した。審査の結果、421作品の応募の中から、FCC最高賞1作品、審査員特別賞9作品、FCC賞27作品、そして視聴者の投票による視聴者賞として1作品がそれぞれ受賞となった。
 
最高賞に選ばれたのは、栗山米菓の揚げせんべい「瀬戸しお」の広告キャンペーン「どうやらうまいらしい」。視聴者賞も同時に受賞した。コピーは電通東日本の松田脩氏、冨田孝行氏が手がけている。
写真 実データ

栗山米菓は2024年9月2日からWebCM5篇を放映。CMに合わせて、渋谷・新宿エリアを中心にOOHを出稿した。Xにおける同社の「瀬戸しお」を食べたユーザーのユニークな投稿を引用し、「瀬戸しお」が「どうやらうまいらしい」と、生の声を示して訴求した。

瀬戸しお WebCM「人類の叡智」篇。

今回のFCC賞の審査方針は「迷ったら、見たことのないほうを。」。各審査員の尺度で審査をするとしながらも、ギリギリの差で迷ったときに、FCC賞は「まだ見たことのないアイディアや表現のほうを積極的に、えこひいきする場でありたい」という想いを込めた。審査対象は2024年2月1日から2025年1月31日までに掲載または放送された広告作品で、エリアは問わない。特別審査員には、ワトソン・クリックの山崎隆明氏を迎えた。

各受賞作品は以下の通り。

FCC最高賞、視聴者賞

栗山米菓「どうやらうまいらしい」(混合部門)

電通東日本/松田脩、冨田孝行

FCC賞
●ムービー部門

日清食品「裏どんべえわかんないよ!」篇

博報堂/棚橋直生、藤本大生、柏原平志朗、西帯野蓮、宮坂和里、豊田麻衣、日名子聡一、内山智義

開南コーポレーション「走る社長」シリーズ

かんとく/福永周平

麦飯石の水「やってみよう!」シリーズ

かんとく/福永周平

京阪電気鉄道「ひらパー2024」

博報堂関西支社/田中幹

五ヶ瀬ハイランド「五ヶ瀬ハイランドスキー場2025CM」

電通九州/左俊幸、野中優介、須川朝絵

ハッピーカーズ「野生の車」

ADK/佐藤充

ロッテ+宣伝会議「Let’s ギューリッシュ」

BBDO J WEST/ 村上るり子

米久「コクのひと」

電通東日本/安永貴、鈴木宏明

谷川建設「ひのきレコード」

九州博報堂/小川温輝

大分県「愛と憎しみの特撮音楽劇『カザーン』シリーズ」

電通/谷口功、藤井亮

関西電気保安協会「関西電気保安会話講座」

タイガータイガークリエイティブ/細田佳宏

●グラフィック部門

Netflix「悪態広告」

電通/三島邦彦

日本AED財団「動かせ、運命。」

大広WEDO/市川雅一

鹿屋市「鹿屋市 クリイエェェェーイティブディレクター池崎慧 走る個展」

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