D&AD賞2025、最高賞はSpotify、A$AP Rocky、パリ五輪のVIが受賞

イギリス・ロンドンを拠点とするデザインと広告のアワード D&AD賞は5月22日、贈賞式を行い2025年の受賞作品を発表した。最高賞である Black Pencil には、Spotifyの「Spreadbeats」を含む3作品が選ばれた。

Black Pencilに選ばれた「Spreadbeats」は、マーケターやメディアプランナー向けのBtoBマーケティングキャンペーン。営業活動の際に使用しているExcelのメディアプラン表に、ASCIIアート、ユニコード、条件付き書式などの機能を使って直接ミュージックビデオをコーディングし、ファイルを開くと中毒性のある映像と音楽が流れる仕組みをつくった。本作は2024年のカンヌライオンズのDigital Craft部門でグランプリを受賞したほか、2025年のNY ADC賞、The One Showでも最高賞を受賞している。

ほかにも、Graphic Design部門にてパリ五輪のビジュアルアイデンティティ「Designing Paris 2024」が、Music Videos部門ではA$AP Rockyの『Tailor Swif』がBlack Pencilを受賞した。

日本からはYellow Pencilを1作品が、Graphite Pencilを2作品が獲得した。Yellow Pencilは、一般社団法人あすにはによる「#2531佐藤さん問題」がIntegrated部門で受賞。

エイプリルフールを活用した選択的夫婦別姓を啓発する企画で、現在の日本の名字の傾向を元にした「2531年には全員の名字が佐藤になる」というシミュレーションを活用し、多くの企業名やサービス名が「佐藤」で埋め尽くされた未来の様子を描いた。

またGraphite Pencilでは、Droga5 Tokyoによる「さやか星小学校」がIllustration部門で、6D-Kによる「平手幼稚園」がGraphic Design部門で受賞を果たした。

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