下北沢で初の限定カフェをオープン
アサヒ飲料の定番ドリンク「カルピス」は、1919年7月7日、七夕の日に発売された。その歴史を広く知ってもらうことなどを目的に、2016年から毎年、七夕にちなんだ企画を実施している。今年は7月3日に、期間限定店舗「星空カフェ」を下北沢(東京・世田谷)にオープンした。開催期間は7月7日までで、来店者数は約2000人を想定。例年実施している社員参加型サンプリングイベントも、今年は7月5~6日に全国の量販店で展開する。
七夕をモチーフとした限定カフェ「星空カフェ」
七夕に関連したキャンペーンを展開する企業は多いが、アサヒ飲料の企画について、マーケティング本部の山本知広氏は「社内でも1、2位を争うほどの一大イベント」と強調。単なる季節イベントではなく、日本の伝統行事と「カルピス」ブランドを次世代につないでいくための施策だ。
2009年に始まったサンプリングでは、量販店で社員がカルピスを配布し、来店者に短冊へ願い事を書いてもらっている。集まった短冊は、大崎八幡宮(仙台市)に奉納。サンプリングには1000人規模の社員が参加しており、実際の参加希望者は全社員の半数以上に上る。
16年間続けてきた七夕企画において、今回のカフェオープンは初の試み。日本の伝統行事である七夕を次世代へと受け継いでいきたいという思いが込められている。子どもにとって人気の高い行事だが、大人になるにつれ関心が薄れ、自分ごととして捉えなくなる人も多い。そのような背景を踏まえ、親子で楽しめるリアルイベントの開催に至った。
