記者発表に登壇した、(左から)UR都市機構 統括役 倉上卓也氏、SUUMO編集長 池本洋一氏、UR都市機構 理事長 石田優氏、クリエイティブディレクター 佐藤可士和氏、日本社会事業大学専門職大学院教授 井上由起子氏、UR都市機構 住宅経営部長 白須英樹氏。
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は7月1日、前身の日本住宅公団が1995年に設立されてから70年を迎えるにあたって、新たに事業メッセージとステートメントを策定した。
事業メッセージは、「ゆるやかに、くらしつながる。」。ステートメントも含め、監修をしているのはクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏。佐藤氏は2011年から、UR都市機構がプロデュースする「団地の再生」をテーマにした社会貢献施策「団地の未来プロジェクト」を推進してきた経緯がある。
新事業メッセージを発表する、UR都市機構の石田優理事長。
〈ステートメント全文〉
UR賃貸住宅は、1955 年に歩みを始めてから今日まで、
公的機関としての使命のもと、いつの時代もその時々の社会課題に対して、
人々が安心して暮らせる住まいのあり方を提案してきました。
いま、時代は少子高齢化や地域社会の活性化、
ライフスタイルの多様化への対応など、さまざまな課題を抱えています。
これらを乗り超えていくために、わたしたちは考えることをやめません。
団地にひろがる緑豊かな空間の新しい活用法はないだろうか。
人が集まって暮らすことを、もっと大きなチカラに変えられないだろうか。
多様な人々がみな笑顔になれる、くらしづくりができないだろうか。
地域とともに、新しいまちづくりができないだろうか。
ゆるやかなつながりの中で、
だれもが安心して、自分らしく毎日を過ごせる居場所となるように。
そして、そんなくらしが未来へとつながるように。
わたしたちは住む人に寄り添いながら、
常にその時代にふさわしいくらしを考え、
提案し、実現していきます。
UR都市機構の石田優理事長は、今回新事業メッセージを設定した背景について「この70年間で我々の賃貸住宅の役割も大きく変わってきました。住宅不足が解消された一方で、高齢化、少子化問題は一層深刻になっています。また在留外国人の方が増えるなど、社会の変化も起きている。そうした中でURでは、単に部屋を貸すだけではなく、そこで暮らしを営む方々の課題に対して、コミュニティづくりや地域医療福祉拠点化など多様など、さまざまな取り組みを行ってきました。この節目のタイミングで改めて自分たちがやるべきことを言語化し、ステークホルダーの方々に発信していきたいと考えました」とコメント。
新事業メッセージの策定に合わせ、新CMやステートメントを説明する動画も公開した。
さらに事業メッセージを体現するフラッグシップとして、UR賃貸住宅の「洋光台北団地」(神奈川・横浜)の歩行者通路が「団地の散歩道」としてリニューアルした。ベンチやデッキを随所に配し、温かみのある夜間照明を採用。懐かしみのある土管や丸太のステップ遊具や、オリジナルの案内サイン・掲示板なども設置した。こちらも佐藤氏がクリエイティブディレクションを務めている。
「周りの木々が生い茂り、光が入りにくくなったり、通路が汚れてしまったりしていたので、歩行者通路の素材や色も変え、道幅も広げることで、非常に明るい散歩道に生まれ変わりました。まさにメッセージの通り、くらしとくらしをゆるやかにつなぐような公共空間になっていると思います」(佐藤氏)。
クリエイティブディレクター 佐藤可士和氏。
今後洋光台北団地では、コミュニティ形成に資する施設を併設するほか、住棟ファサード、集会所、屋外広場のリニューアルを順次実施していく。
スタッフリスト
「ゆるやかに、くらしつながる。」篇
CD
佐藤大悟
C
勝浦雅彦
| AD | 高島新平 |
| CPr | 中島康恵、ユングニッケル楽 |
| Pr | 髙砂子哲也 |
| PM | 米田正人 |
| 演出 | 宮田孝三 |
| 撮影 | 翁長周平、遠藤祐紀(ドローン) |
| 照明 | 重黒木誠 |
| 美術 | 吉田透 |
| 編集 | 高橋佳祐(オフライン)、北嶋順(オンライン) |
| DIT | 大舘悌介 |
| 音楽 | 川村昌司 |
| MIX | 木野武 |
| 特機 | 石畑啓一 |
| ST | 下山さつき(吉岡)、澤田美幸(千葉)、日座一恵(サブキャスト) |
| HM | 池上豪(吉岡)、平山直樹(千葉)、中原康博(サブキャスト) |
| CAS | 中村岬・吉沢綾音(タレント)、小寺泰史(サブキャスト) |
| 出演 | 吉岡里帆、千葉雄大 |




