「KIGI」植原亮輔氏が16年ぶりに個展を開催、写真や大型絵画作品も展示

東京・池尻にあるOFS GALLERYで、7月11日からクリエイティブユニット「KIGI」の植原亮輔氏による企画展「Lwrighte(ライト)」が始まる。本展は植原氏にとって亀倉雄策賞受賞記念展(2009年)以来の個展となる。

実データ グラフィック

植原氏は、1972年北海道生まれ。多摩美術大学デザイン学科卒業後、DRAFTを経て2012年に渡邉良重氏と共にクリエイティブユニット「KIGI」を発足、「株式会社キギ」を設立した。2024年より社名を「キギと創造株式会社」として新たにスタート。クリエイティブディレクター、アートディレクターとしてのクライアントワーク以外にも、作家活動を行っている。

本展ではlight=光、write=書く、rite=儀式、wright=手で作る人、right=正解という言葉が隠された造語「Lwrighte=ライト」をテーマに、2019年から撮り始めた写真作品『LIFEBLOOD』の新作や、コロナ禍に制作を始めた大型絵画作品等を発表する。

植原氏がこれまで試みてこなかったことに挑戦してみようと考え、2020年に始めたのが、大型絵画の制作だ。新たにアトリエを借り、油彩道具とB全サイズほどのキャンバスを購入。そこから徐々に支持体のサイズは大きくなり、現在では自分の身体を超える大きさのキャンバスに向き合っているという。「グラフィックデザインの仕事は現代においてはほとんどが机上の作業。大きなキャンバスという支持体に支配され、それに立ち向かって描く行為は、机上で支持体を俯瞰し(逆に支配しながら)描くこととはまた違う感覚を持ち得る」と、植原氏。

写真 作業中の植原氏

写真作品シリーズ『LIFEBLOOD』は2020年以降、北海道や沖縄をはじめとする日本各地で撮影を重ね、今回の展示ではスリランカで撮影した作品を発表する。そして、KIGIの出版部門「木木花花」から初となる写真集『LIFEBLOOD』を刊行。本展のために制作したラフィックカードや、シルクスクリーン等で刷り上げたミニポスター、オリジナルTシャツ、トートバッグなど、オリジナルグッズも販売される。

7月11日には、アートディレクターの矢後直規氏、進行役としてクリエイティブディレクターの田辺俊彦氏を迎え、トークイベントを開催する(先着限定20名/事前申し込み)。

本展は、有志のクリエーターで運営するギャラリー&ショップOFS.TOKYOが、今年7月に10周年を迎えた記念展として開催される。

写真

実データ

実データ

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植原亮輔「Lwrighte」
会期 7月11日(金)~8月11日(月)
会場 OFS GALLERY
時間 12時~20時(最終日は18時まで)
休廊 火曜日・水曜日

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