サントリー食品インターナショナルは7月9日、「GREEN DA・KA・RA」ブランドの熱中症対策啓発活動の一環として、ウェザーマップと共同で実施した「いい日陰」検証実験の結果を発表した。
同ブランドは、2023年から熱中症対策啓発活動を実施。地面の照り返しの影響などにより、子どもの感じる気温が大人と比較して+7℃程度になる現状を「こども気温」と称し、取り組みを行ってきた。
その取り組みの一環である本調査の目的は、屋外で暑さから逃げられる場所として身近な「日陰」に着目し、子どもの遊び場における「いい日陰」の条件を明らかにすること。子どもに「いい日陰」の見つけ方を覚えてもらうためのキーワードを作成し、啓発活動を強化していくとしている。
実験の結果、今回検証した日陰スポットの中で最も暑さ指数が低かったのは「大きなイチョウの木陰」。最も暑さ指数が高かった「広場中央の日向」と4.2℃の差がついた。「広場中央の日向」は暑さ指数31.2℃と熱中症警戒レベル「危険」の水準だが、「大きなイチョウの木陰」は暑さ指数27.0℃と、「危険」から2段階低い「警戒」の水準。
同社は、複数並ぶ樹高の高いイチョウが大きな濃い日陰を長時間保ち続けることや、周囲に広がる植物の蒸散効果により、暑さ指数が低くなったと分析する。また、「遊具の下の小さな日陰」では暑さ指数29.9℃となり、周囲にある砂や遊具自体が熱を持つことにより、おなじ日陰でもその効果に差があることがわかっている。
それを受け同社は、子どもに「いい日陰」を見つけてもらうためのキーワードとして、「夏の『お・か・し』」を作成。「こども気温」のような暑熱リスクを下げることができる「いい日陰」の条件の中から、特に子どもが見分けやすく、覚えやすい3つのポイントをまとめた。7月23日~25日には、「いい日陰」ハンティングや「子ども気温」の体感などができるイベントも予定している。

イベントでは「GREEN DA・KA・RA」「同 やさしい麦茶」を無料配布する。


