花王の「感情マーケティング」 エッセンシャルCMに3DCGを採用した狙いとは

Z世代の共感をつかむ「非現実空間」

花王のヘアケアブランド「Essential(エッセンシャル)」は、ハイダメージ髪向けの新シリーズ発売に合わせて、新テレビCM「傷んだ髪に、とろけるマジック」篇を7月7日から全国で放映している。特定の感情を喚起する同社のブランド戦略の一環で、今回はCG演出を活用した独特な世界観で「可愛い」を表現している。

イメージ CG演出が特徴的な新CM「傷んだ髪に、とろけるマジック」篇

CG演出が特徴的な新CM「傷んだ髪に、とろけるマジック」篇

傷んだ髪に悩む主人公が、鏡の中のもうひとりの自分に促され、シャンプーに触れた瞬間にCGの世界へと導かれるという物語。幻想的でポップな「Essential」の世界観の中では、不思議な黄色い玉が漂い、それが髪に触れることでダメージ髪が「トゥルン」とまとまっていく。主人公は笑顔と自信を取り戻し、再び現実の世界へと駆け出していくストーリー展開だ。

花王は、6つの感情分類に基づくブランドポジションの確立を進めている。ハイプレミアム商品はイメージや世界観を重視して選ぶ人が多いことから、各ブランドを「ナチュラル(自然体、リラックス)」「コンフォート(優しさ、安心感)」といった感情カテゴリーに当てはめ、それぞれの感情に訴えかけるブランディングを推進している。

「Essential」は「プレイフル(ポジティブ、リフレッシュ)」に分類。今回のCMもブランドポジションに即しており、「ハッピー」や「可愛い」といったブランドの核となる要素をCM演出に積極的に取り入れている。

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